第2話 同盟とは思想の一致する同士が協力している関係及びその組織のはずだ。

 ◇◇◇

 前書き

 短編作品でアップしたのにフォローしてくれた人が3人いまして、麻雀好きなんでしょうか?

 そんな麻雀好きのためにちょっと追加のお話を書いて予約投稿してみました

 ◇◇◇



「私、貴方のが欲しいの!」

「くっ、そんなに俺のが欲しいのか……」


 俺の目の前にいる際どい服を着た、角や翼や尻尾のある美女が、その非常に大きな胸の谷間を強調しながらそんな事を言ってくる。


 やだー、もう少しで見えちゃうじゃないですかー、でもそこで美女は動きを止めた。

 ナンデ? 後少しでその素敵なお胸が全開になるのにぃぃぃ!


「貴方の赤ウーマンが欲しいなぁ、出してくれたらもっと見せちゃうのになぁ~チラチラ」


 うぉぉぉみえ、みえ、みえ、見えねぇぇぇ、プロか? プロなのか!? 見えそうで見えない選手権の優勝者か?


「ももももっと!? それ以上だと見えちゃうんですけど、えっと赤ですね赤赤……」


 なんだろう、俺の頭の中がピンク色になっていて思考が鈍い。

 でもいいんだ、お胸様のためならば、俺は赤を捨てて桃源郷に行くんだ!

 パシッ、っと赤を捨てていく俺。


「それ赤ウーピンじゃないの! 違うのよマ・ン・ズ、が欲しいのよぉ~、もう! 次は間違えちゃだめよ?」


 角や尻尾のある美女が手牌から牌を切ったので、俺の番がくる。

 そうだね、次は間違えないようにしないと……。


 そして。


「ツモ」

 あ、いつものクセで揃ったらツモを押してしまった。

 次こそは彼女のために赤ウーマンを切ってあげ、あ、半荘終わりか。

 では次のゲームで……。


「ああああ私の存在が消えていく! このクソ童貞が! もげ――」


 現実世界に戻ると、目の前にいたサキュバスのお姉さんが、捨て台詞を残して消えていく所だった。

 さっきの俺のツモで半荘が終わってしまったからな……。


 あれ? 俺はなんで魔物の事をお姉さんだなんて親しみを込めて呼んでいるんだろうか? うーむ……。


 それと俺は童貞じゃ……コホンッ、まだ高校2年の春だしな! 夏休みに何事かあるかもだろ! 異性友達とかいねーけどよ!


 ふぅ、学校の帰りに校舎を出た所で魔物に襲われるとは。

 勝負に勝って気持ちで負けた気分だ……。


 日本の世情は少しだけ変化しているが概ね昔と変わらない。

 学校に行き勉強して帰るという、俺の行動にまったく変化がない。


 不思議な能力のポイントを物資へと交換する機能はあるが、このポイントは魔物と戦う時の自分のHPと成りえる物だ。

 なのでなるべく使わないという風潮がある。


 つまり生産業は今までのままだ。

 だがしかし……希少物資なんかは交換して換金する人もいる。

 というか法律が変更されて新たな省庁が作られた。


 それが害獣対策庁……ゴブリンや言葉を話す事の出来る襲撃者を害獣と表現した政治家の皆さんは何を考えているのだろうか?

 候補にあった『魔物庁』とか『ゲーム庁』とか『異世界庁』とかで良くね?

 中二病っぽいのが嫌だった?


 いつもは腰の重い政府が、一月もたたずに新たな枠組みを作り出した事に両親は驚いていたね。

 俺は、そんなものなのかな? 程度の感想しか浮かばなかったけど。

 まぁよし。


 そこで日本政府は、今まで輸入に頼っていたレアメタルやレアアースなんかのポイント交換を推奨し、それらを買い取る場所を官民共同事業として展開したのだ。


 買取表とか見たんだけど語尾に『ウム』って付き過ぎじゃない?

 覚えられないよねあれ。

 俺もお小遣い欲しさに『白金』をちょろっと売りにいった。

 買取値は昔より安くなっているらしいけど、それでも半年分のお小遣いをゲットしてしまった。


 ネットゲームのソフトで欲しいのがあったから有難いよね。

 あそこの買取には税金がかからないのが良い。


 というか、その場で税金を徴収されるからとかで、後々に調整する必要がない手軽さだ。

 まぁ世の中には、買取値段を安めにしたあげく税金を取るのかとかなんとかで、騒いでる人がいたけどね……。


「すごいのね君、あのサキュバスは魅了の技を使ってきて、もう何人も世界から消えていってたのに」

 一人の女学生が話しかけてきた、リボンの色からして先輩かな?


 サラサラとした艶のあるロングの黒髪、パッチリとした目と涼し気な口元、160センチほどのスラッとした体形、何この超絶美人さんは……。


 あ、生徒会長か、間近で見るの初めてだけどすっごい美人だなぁ……遠目で見た時も美人だとは思ってたけど……完璧な……胸部装甲以外は完璧な美人さんだな。


 もう魔物に襲われたりするのは珍しくないので、周りの帰宅途中の生徒達もチラっとこちらを見た後は気にせずそのまま帰っている。


 ん? いやまて……この人は何で……。


「どうして魔物の使う技を知っているんですか? はたから見たら襲われた瞬間に魔物が消えていったとしか分からないはずなんですけど」


 そうなんだよ、ゲームでの勝負は現実世界と時間が同期していないっぽくて、周りからは一瞬でどちらかが消えるのみなんだよな。


 まさかさっきの魔物の関係者とか?

 そういう話は聞いた事ねーけど、小説とかなら召喚士とかいてもおかしくねぇし。


 俺は警戒を……してもしょうがねぇなこれ。


 ゲームでどれだけ強くなっても、現実世界では身体能力に変化はないし、物資購入で武器のたぐいは手に入らない。

 そのおかげで社会が混乱していないとも言えるんだが。


「あら? 気付いてないの? となると……貴方は元々あの醜い脂肪の塊が嫌いな人なのね! 貴方は本当に良く分かっているわ! どう? 『ぺったん同盟』に入らないかしら?」


 へ? なんだろうか、言っている事の一部意味が分からないし。

 真面目でクールビューティな生徒会長と思っていたが、どうやらポンコツ残念美女の匂いがしてきた。

 逃げるべきだろうか?


 ちなみに俺はどちらかというと生徒会長より、さっきのサキュバスのお胸の方が好きなんだが……それを今言ってしまうのは危険だと俺の勘が囁いている。


「気付くとはなんでしょうか?」

「そうね……同盟に入って仲間になるなら教えてあげるわよ? 私と一緒に醜い脂肪の塊をこの世から消し去りましょう」

 そう言って俺に向けて手を差し出す。


 握手かな? うーむ……まぁ情報だけ聞いて同盟とやらは名前だけ乗せる帰宅部員的な感じになればいいか……。

 俺は生徒会長と握手した。


 ニギニギ、細くて白くて華奢な手だね……あれ?

 女子と手を繋ぐのなんて小学生以来じゃね?

 あ、すっごくドキドキしてきちゃった……。


「ふふ、顔が真っ赤よ、やはり貴方はこちら側……では一緒に帰りながら説明しましょう」

 そう言って生徒会長は俺の手を引っ張って帰り出した……あの、手を繋いだまま帰るんですか?

 周りの目がすごいんですけども……。


「あの会長、手を……」

「ん? やっと見つけたツルペタ好きの同志だからね、逃がさないわ! どいつもこいつも大きい方が良いって言うのよ! 私の周りの男はみんなこう言うの『会長はすごく美人ですけど……』……けど何? 『けど胸が小さいから』ってはっきり言えばいいのに! がるる」

 会長は獣になってしまわれた。


 まぁその男共の言う事も分からんではない……だが今それを言ったら俺は獣な会長に食い殺されるだろう。

 ただ一つ訂正しないといけないんだ会長。


 『けど胸が小さいから』ではなく『けど胸がまったくないから』です。

 言ったらまずそうなので、俺の心の中でだけで修正しておきます。


「それでその、説明をお願いしたいのですけど」

 気付く気付かないの話の意味をはよ教えてほしい。


「それね」

 会長はキョロキョロと周りを見て、こちらを注視している生徒達に気付くと、俺を帰宅途中の小さな公園に引っ張り込みベンチに二人で並んで座る。


 さすがにそこまでついてくる生徒はいないが……公園の前を通っていく生徒達の驚愕の目が俺を貫く……。

 会長さん美人だからなぁ…‥まぁ明日学校に行ったところで、親しい友達のいない俺には質問してくる相手もいねぇから、どうでもいいんだが。


「あのサキュバスの使った能力は〈色欲増幅〉で、自身に向けられるエッチィ思考や好意を増幅する能力なの」

「増幅ですか?」


「そう……そこであのビッチは、自分の脂肪を男の子に見せつけて、そこに生まれた興味やエッチィ気持ちを増幅させ、自分に好意を持たせる事で手加減させて、相手を倒して消滅させちゃうの」


 あーなるほど、それで俺の頭の中がピンク色になってたんだなぁ……特殊能力持ちかぁ、黒騎士以来だな。

 たぶんあいつも〈幸運〉とかそんな感じの能力があったはずだ。


「なるほどです」

「でもほら! 君は醜い脂肪に興味ない人でしょ? なのであのビッチサキュバスの能力を退けて勝てたって訳、まぁ少し効いてたみたいだけど……あのサキュバスの顔はそこそこ美人だったからね、好意を持っちゃうのは仕方ないかな?」


「なるほど?」

 ごめんなさい、おもいっきりサキュバスの能力は効いてました。

 手牌に赤ウーピンしかなかったので勝てただけです。


 相手のリーチのせいで、素だったら怖くてテンパイしても切れなかった牌を、サキュバスが赤を欲しがっているからとピンクな頭で切ったからテンパイしちゃって、そして偶然ツモって勝っただけです……。


「それでねポイントを使った物資購入ってキーワード検索型でしょ、そこで能力とかスキルって入力してみて」

 む? それはもしかして……。


 俺は早速とばかりに自分にしか認識出来ないメニューを出す。

 物資交換のやつはカテゴリーとかないからな、欲しい物の名前を入力する必要のあるメニューだったんだが。

 俺がスキルと入れると、そこには様々な能力がずらっと出てきた……。


 俺がそれを見ながら絶句していると、本人しか見る事のできないメニューを見ている事が理解出来たのか会長が。


「そこに近くで始まるバトルを見学出来る能力や、色欲増幅みたいな状態異常に対応した能力があるの、まぁどれもこれも現実世界には何の影響もないんだけど、勝負に負けないためには必要でしょ?」


 そうなんだろうね……しかもこれ……。


「会長の選んだゲームを聞いてもいいですか?」

「私? 私はカードバトルゲームね、ネットで色んなのを良くやってたんだけど、このゲームは現状どんなカードがあるかいまだに果てが見えないのよ! すっごく楽しいわ! 襲って来るゴブリンとかのゴブリンデッキは可哀想としか言えない内容だけどね」

 そう言って会長は俺に笑顔を向けてくるのだった。


 ……すっごい可愛い人だなぁこの人、生徒会長でお堅いかと思ったらカードゲーマーとか親近感湧くわぁ。


 ちょろっと話してくれたゴブリンデッキは、ほぼ最低戦力のゴブリンしか出せないクソデッキだった……哀れ。


「やはりゲームによって能力も変わるんですか?」

「ん? そうなの? ……実はこの話をしたのは君が初めてで……私の周りの女子はゲームに興味ないから淡々とポイントを増やす事しかしないし、男子は……君みたいなペッタン好きは今までいなかったからね、でも確かに私の能力にある『初期コストプラス』なんて他のゲームに関係ないものね……君には、えーとジャン君にはどんな能力があるの?」


 俺は別にペッタン好きではないんですが……それとジャン君って何?

 まだ自己紹介もしていないし俺の名前にかすりもしていないんだが。


「ジャン君?」

「麻雀ゲームだからジャン君、同盟員で親しい間柄なら愛称で呼ばないとね、×××君、ちなみに私の名前は×××・×××よ」


 うぉ! なんで俺の苗字知っているんだこの人……生徒会長だから?

 まさか全生徒の名前を……だとしたらすごいんだが。


「了解です会長、それで俺の能力の中には、『役牌積み込み』とか『リーチ一発ツモ』とかがあります……どうにも消費型能力っぽくて……というかアイテムですよねこれ……」

「私の愛称ってそれなの? もうちょっとこう可愛いのにしてほしいのだけど……基本的に能力を使う時にポイントをコストとして払うから、私のも消費型能力とも言えるわね、だから消費ポイントコストが高くて勿体ないから楽な戦いの時には能力をオフにしておくのよね」


 確かに、よく見ると一回使ったら消えるくせに十万点分のコストがかかる。

 一回の勝負でそれだけ稼ぐのは結構きつい、この間の野良ドラゴンとかで40万点だったんだぜ?

 でも後で身の安全のために少し買っておくか……両親にもこの仕様は教えておこうかな。


「でもなんでこんな便利機能が世間に情報として出回っていないんですか?」

「んー、じゃぁジャン君さぁ、その事を携帯端末を使って広めてみてよ」


 ん? まぁこれがあれば皆死なずに済むかもだし、俺は携帯端末を起動してネットの掲示板にこの事を……あれ……俺は何を書こうと……え?

 ……携帯端末をポケットに仕舞うと、何をしようとしていたか思い出した。


「なんですかこれ……」

「自分で気付くか同盟員だけに教える事が出来るのよ」


「確かにそれなら世間に広まっていないのは分かりますねって……は? 同盟員ってこう……学校の同好会的な物ですよね?」

「え? メニューに出てるでしょう?」


 ほぇ?

 俺はメニューをよく確認すると『ぺったん同盟』という文字があった……。


「おうふ……」

「ありゃ、どうしてそんなに項垂れ……は! まさかジャン君!」


 会長が何かに気付いたように大きな声をあげる。

 あー、俺がペッタン好きじゃない事に気付いたかも?


「なんですか会長」

「ジャン君って……」


 ゴクリッ……会長の真剣な表情に俺は唾を飲みこむ。


「俺は?」

「『ペッタン』より『ストンッ』の方が好きだったとか? 私もさすがに女だから、完全な『ストンッ』じゃないの、ごめんね?」


 うん、この人は生徒間の噂にあるクールビューティでもなければ堅物生徒会長でもない、ただのポンコツだ。


 そして『ペッタン』と『ストンッ』とやらの違いがよく分からん……1と0の違い? それってたぶん他の女子は50とか100なんですよね?


「それでこの同盟って一体どんな機能があるんですか?」


 会長の残念な部分を無視してメニューに加わってしまった同盟の意味を尋ねていく。


「まず、同盟員とは距離に関係なくお話が出来ます、ジャン君も裏で『NPC』相手のゲームを分かたれた意識を使ってやっているよね?」

「ええ、今もやっていますけど」


「その裏の意識でもお話とか出来るから、授業中でも仲良く出来ちゃうんだよ!」

 おお、それはすごいかもしれない、が、相手が同盟員だけだと……。


 チラっとみた同盟の所属員は会長と俺だけだった。

 機能の無駄だな。


「そしてお互いのゲームに招待して遊べちゃいます!」

「え? それはPVPで殺し合う的な事ですか? ……お疲れ様です、同盟を抜けたいんですがどうすれば?」


「あーあー! 待って待って! 違う違う! 単純に遊びとして出来るの! まぁちょこっとポイントを使うけど、参加料的な? そんなのすぐ稼げるくらいのポイントだから大丈夫、それと同盟長が許可しない脱退にはゲームのポイントを大量に消費しちゃうし、それに、せっかく見つけたペッタン好きを私が逃すと……思っている?」


 気軽に遊べるのはいいんだが、俺はぺったん好きじゃないんですごめんなさい。

 むしろどっかんプルンプルン好きなんですけど。


「会長は、なんでそんなにペッタン好きにこだわるんですか?」


 俺がそう会長に質問すると、ベンチに座った会長が体を震わせ、何か力を溜めているような様子から……爆発した。


「私はもう高校三年生なの! 大学は推薦がほぼ決まりだから勉強はほどほどでいいけど……甘酸っぱい青春がしたいのよ! それがどいつもこいつも私を見て顔を赤らめたくせに視線を少し下げて溜息をつくような男ばっかりで! ……その点君は私の胸に視線を持っていかずにちゃんと目を見て話してくれるから……好感度大UPね!」


 あー、それは見るべき物がないから見ないだけの話で……プルンプルンならチラチラ見てしまう自信があります。


「そんな物ですか、会長みたいなお奇麗な人でも彼氏とか出来ないんですね」

「そうなのよ……そして貴方はそんな中で見つけた逸材なの、身長も私が少し見上げるくらいで丁度いいし、体形も……あれ? ジャン君って運動系の部活していないわよね? なんでそんなにスラっとしているの? 腕もそこそこ筋肉質だし、ニギニギ」


 奇麗という言葉に素直に『そうなのよ』と言う会長はさすがだ。

 言われ慣れているのだろう。


 そして、なんで俺が部活していないって知っているんだよこの会長。

 本当に全生徒の情報持ってそうでちょっと怖い。

 そして俺の腕をニギニギしないでください、くすぐったいから。


「うちの母親がダイエットって言って、体を動かす系のゲームをやる時に家族を巻き込むんです……俺と父親を巻き込んで負けたら腹筋とかの罰ゲーム付きで、一人でやっているとつまらないとか言うんですよね、まぁ家族の交流だと思って付き合っていると自然にこんな体形になりますね、それにカレーのスパイスが脂肪を消費してくれるとも言いますし」

 俺の言葉を聞いた会長は、両手をパチンッと叩くように手を合わせると。


「それは素敵なご家族ね、ゲームにご理解のある御母上って素晴らしいわね……好感度さらに中アップだわ、カレーにそんな効果が? 世の中をカレーで埋め尽くしたら醜悪な脂肪の塊が世界から消えてなくなるかしら?」

 その好感度って俺じゃなく母親に対してだよね?


 ……相手個人じゃなく周りの状況も好感度アップの判断材料になるとか、まるで結婚相手を探すみたいじゃありませんか。

 まぁそんな訳ねーだろうけども。


 カレーにそんな追加効果が? ……世の女性達がカレーをあまり食べないように願う。


「まぁお話は分かりました、それで会長」

「なーにジャン君? 告白はまだ早いと思うのだけど」

 何言ってんだこの人。


「同盟抜けたいので処理お願いします」

「へ?」


 ……。

 ……。


 その後、公園のベンチで会長が半泣きで俺に縋り付きながら、『いなくならないで!』とか叫んでいたのだが。

 それらの行為を公園の前を通る生徒達にばっちりと見られていた事に、俺は後日気付くのであった。



 同盟? ……会長が鼻水出しながら頼んでくるからそのままになったよ。

 でも俺はペッタン好きじゃないからボロが出そうでなぁ……会長を悲しませたくないからこそ抜けようと思ったんだけどね……。


 はぁ……ままならないなぁ……。





 ◇◇◇

 後書き

 麻雀好きな人におまけで書いておいてなんなんですが……。

 麻雀要素がほとんどなかった!

 失礼しました。

 ◇◇◇

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