明日空の下で

第1話明日空の下で

ありがとう

「初めまして、リンネ所属1期生の明日空ゆめです」

皆の反応はどうかな？

『可愛い！！』

『草』

『声高くてうるさwww』

『○○○に似てね』

『それな』

『どうも古参勢です』

鏡に映る皆のコメントを見て安堵する

人が来ないのでは無いかと不安だった今日この瞬間が、瞬くままに安心する居場所となった

配信が始まって既に視聴率が30万人越えの配信の主は明日空ゆめ

今日デビューしたばかりの新人VTuber

「皆の名前はどうしよっかな〜」

勿論名前は決めてある

「じゃあ、明日空の子にしようかな♪」

「よろしくね♪明日空の子達」

『何か不思議な存在だよね』

「そうかな〜？」

『種族何？』

「なんだと思う？」

『人間！！』

「違うよ〜」

『じゃあ分かんないや』

『草』

『ドラゴン』

『神様』

『可愛い！！』

『幽霊』

『異世界っぽい』

『天使？』

「どれも違うよ〜」

そうやって明日空の子達と会話を進めていく

取り敢えず今は僕がどんな人であるかをちゃんと皆に分かって貰わないといけない

『ボイチェン使ってる？』

これは無視

『動画見て●●て♡』

『歌を歌いました！！』

『いじめられてます！！助けてください！！』

『莉願ｲｴ譁ｹ縺ｯ蜻ｪ繧上ｌ縺ｾ縺励◆』

登録者が40万人行ったところで売名アカウントが出てきたので軽く弄る

こういうのは、上手く出来ると捌くのが上手とか好評されるらしい

あくまでも僕は求められるだけの存在に徹する

それでいい

そうじゃないといけないんだ…………

𝙉𝙚𝙭𝙩 .