閑話23:月に濡れて
【!注意!】
性的な表現が含まれます。性的な表現が苦手な方は、次のリンクでお戻りください。
※読み飛ばしても、本編を楽しむのに支障はありません。
【第565話:可愛いあなた】
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【ムラタのむねあげっ! 目次】
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──────────
「やっと……やっとあなたを、ひとりじめできます」
そう言って、彼女は再び唇を求めて来た。そんな姿が
「ん──む、ん……!」
彼女の口の中をたっぷり蹂躙する。いつもなら俺のほうが防戦一方になるのだから、こうされることを彼女が望んでいるのだろう。彼女の脚が、しっぽが、俺の腰に絡められ、くすぐったい。
つう、と月に輝く銀糸が、二人の口の間に伸びる。
リトリィは、名残惜しそうに糸を引く舌をみせながら、とろんとした、けれど少しすねたような目を向けた。
「……今朝のこと、覚えていらっしゃいますか?」
「今朝?」
「おしごとのおへやで、わたしに口づけをされましたよね?」
俺の腰に、秘部をマーキングのようにすりつけながら、リトリィが切なげに言う。
そういえばそうだったか。言われて思い出した、服の話からそうなったんだっけ?
「あのあと、わたし、たいへんだったんですよ?」
少し上目遣いになって、頬を膨らませてみせる彼女が可愛らしくて、もう一度そっと唇を重ねてから聞いてみた。
「……もう。あなたがあんなことするから、ずっと体がほてってしまって……。お着替えをお借りしたとき、ほんとうに、……ほんとうに、はずかしかったんですからね?」
「恥ずかしかった? なにが?」
「……あえて言わせるのが、あなたのおこのみなんですか?」
そう言うとリトリィは俺の手をつかみ、彼女の秘部に引き込んだ。
「……こんなふうになっていたんです、ずっと。もちろん、下着がどうなっていたかなんて、おわかりですよね?」
指先のぬめる感触で、つまり午前中、どういう状態でいたのかがよく分かる。今ぬめっているのは、俺がさっきまでに注ぎ込んだものがあふれ出してきてるってのもあるんだけど。
「いつ愛していただけてもいいように……あなたに、かわいいって言ってもらえるように、とびきりのレース編みの、ちいさくてかわいらしい下着だったんですよ? それが、どうなってしまっていたか……ご理解、いただけますよね?」
一瞬目をそらした彼女だが、すぐにまっすぐに俺を見つめる。
その、赤みがかった瞳で。
「腰のひもをほどいて、それを脱いで、ゲシュツァーさまのお女中さんに渡したときの、あのはずかしかったことといったら……」
受け取った女中さんは、ねっとりと濡れている、丸めると手のひらに収まるほどの小さな下着に、顔色一つ変えなかったらしい。だが、それがかえって羞恥心をあおったのだとか。
──それを聞いて、可哀想だとか思うのと同時に、かえって彼女をいっそう辱めたいと思ってしまったのは、うん、俺の業の深さだな。
それより、自分の業の深さに苦笑いするしかない。
わずかとはいえひと眠りしたからだろうか。さっきまで、発情期のリトリィとフェルミの二人とあんなにたっぷり愛し合ったというのに。
「ふふ、また
いや、正直に言うと過労で痛いくらいなんだが、それでもこの夜、起きているのは二人きり──そんなことを無邪気に喜ぶ愛妻を、なんとかしてもう一度、悦ばせてやりたいと思ってしまうのだ。
「ふふ、さきほどはいっぱい愛してくださいましたから、今度はわたしが上になりますね?」
そう言って身を起こし、またがってこようとする彼女を押し留め、その両手首をつかんでベッドに押し倒す。
「……あなた?」
──愛してる。
俺が注ぎ込んだ愛と、彼女自身の期待の蜜で潤うそこは、ひと息で俺を根本まで飲み込んだ。
小さな喜悦の悲鳴とともに、彼女が身をのけぞらせる。
ぶるんと大きく弾んだ豊かな山の
まだ出ない甘露を飲み干さんばかりに吸い立てると、彼女は感極まったように両足を俺の腰に絡ませて身を反らせる。
だが、もちろんこれで終わらせるわけにはいかない。くたりとなった彼女の、その両膝に手をかけると大きく押し開くようにして持ち上げ、そのまま彼女の体を二つ折りにするように、彼女の脚を前に押し出す。
俺の意図に気づいたようで、リトリィが手で手で結合部を隠そうとするが、お構いなしだ。俺をくわえ込み、種と蜜をよだれのように垂らす秘所が、月明かりの元に露わになる。
「あ、あなた、いや……。このかっこう、好きじゃないって、わたし、いつも……」
「そうだったか?」
力なく首を振る彼女に、俺はあえてとぼけてみせる。
「俺は好きなんだ、君の、そうやって恥じらう姿が」
「いや……いじわる……しない、で……あっ──!」
深く──子種を奥の奥まで送り込む、いわゆる屈曲位だが、誰が呼んだか種付けプレス。まさに子を求める俺たちのためにあるような方法だ。普段は彼女がひどく恥じらうため自主規制しているのだが、今夜は
切なげに首を振り、けれど開く口からは悦びにむせる熱い吐息。奥まで掘り進めるたびにしとどに溢れるものが、ぶつかる肉と肉を水音でつなぐ。
やがて観念したかのようにだらしなく口を開き、舌を伸ばしてあえぐ彼女を、征服するがごとく押さえ込む。
唇を奪い、秘裂を最深部までえぐり、蜜をかき出す。
愛する女性を、肉と心と種によって蹂躙する悦び。
女性に完全なる屈服を強いる、昏い欲望の発露。
──リトリィ。君をめちゃくちゃにしたい。
俺が──俺だけが知る、そのみだらな顔で。
愛している、君のすべてを。
だらしなく乱れるその体を。
はしたなく漏れるその声を。
リトリィ──俺だけの天使。
だから、受け取ってほしい。
俺の想いを、君への想いを。
愛している、リトリィ──!
子を求めて体を重ね合い、その重ね合う余韻を楽しみながら眠りについたのは、夜明けまで数時間もない深夜だった。
もちろん、いつもどおり、俺が彼女を後ろから抱き、彼女の中に入れたままで。
もしかしたら寝坊をしてしまうかもしれない、そう思いつつ。
けれど、やっぱり夜明けとともに起きてしまう。もうこれは習慣と言ってもいいだろう。リトリィに至っては、俺よりも早く目を覚ましたようだ。
「おはようございます、あなた」
リトリィを後ろから抱きしめるように眠り、
可愛らしい小さな悲鳴が上がり、彼女のふかふかの体毛が総毛立つ。ああ、最高の抱き心地。ついでにきゅっと締まるのも最高だ。
悶える彼女を後ろから抱きしめ、たっぷんたっぷんと揺れる柔らかな感触が大変に素晴らしい胸の感触も楽しむ。
「もう……ほんとうに、お好きなんですから」
そう言って流し目を向ける彼女こそ、まったくもってその気だろうに。
第一、リトリィ自身がそもそも腰を押し付けてきたのが先なのだ。俺はあくまでそれに応えただけだ。可愛らしいいたずらを仕掛けてきたリトリィに原因がある。
──だから朝の一発、いつも通り付き合ってくれよ?
リトリィは可愛らしい悲鳴を上げ身を震わせつつ、答える代わりに、腰をすりつけてくる。
「わたし……こそ、これからも、末永く、お仕えさせて……くださいっ、ね……っ」
頬を上気させ、くなくなと首を振り、悦びの悲鳴を上げつつ訴える彼女に、「俺こそよろしく頼む」──とは口に出せず、しかしそのかわり、目一杯の力を込めて抱きしめ、深々と突き込んだ。
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