第173話深淵を覗き込むと因果応報が殴ってくる


周平視点

 ふう、ようやく制限解除された。

 創造主は何でも出来るのではなく何でも出来ないようにしてくる大悪魔だった。

 折れ鍬と眞子さんの変態執事信者がなければ引き剥がされなかっただろう。

 なにせ俺のキャラ折れ鍬赤フンは湊の日照り神様や友人の黒マッチョ具視のように肉体言語キャラではなく謀略築城キャラなのだ。眞子さんのは女王蜂か女王アリのようなチートキャラである。

 まあ雨乞い2.14の中では眞子さんはまだまだ普通プレイなので甘い部分があるので大丈夫。

 俺ならほぼ全村人を率いて行軍中に軍を増大させてから友人のとこに突っ込ませる。そして自キャラだけ村に戻るのだ。

 まあ村の位置を知っていないと出来ないけど。


ピコン


『折れ鍬のレンタル料金をトモヒトから徴収するよ』

「お、今回は毛皮か。山向こうの政宗君の所に売りに行こう。中二病だから喜ぶんだよな」

「周平ってめえっレンタルを止めやがれっ」


 友人が叫ぶが無視無視、俺が純様に絡まれていた時何もしてくれなかったことは記憶に新しい。

 あと泥沼に沈め。


「山の神(小)ライダーがっ!くっ、ふぬっ!はっ!」


 眞子さんも泥沼だけどゲーム初心者みたいにコントローラーを持ったまま腕を振らないで、おかげで湊の方を見れません。ええ最初に大きな山二つが地震で揺れ動くのを見てしまったので怖くて見れません。

 現実世界の日照り神様は俺を日照らすので。

 時々、友人が沈黙するのは当たっているから?ん?最近は湊も当たるのだよプニッと。


 さてようやくちゃんとした村(城塞)を作ることが出来る。

 光秀さんと信長さんが相討ちになったからその配下を取り込んで村人が十倍に、建設が捗る捗る。


 今回は川の間にある巨大な中州に村(城塞都市)を作ろう。

 名前は何にしようかなやはり墨俣城にするか一夜城じゃないぞだいたい十分で作れるから十分城?う~ん微妙だ。

 あ、俺の村に続く道には五倍函谷関を作るぞ、それにダミーを作って純様が来ないようにしないとな。

 う~ん、やることがいっぱいある。


「周平」


 大体の指示を村人(どれい)にした時、湊が声を掛けてきた。


「ありがとうね」

「・・・ん?」


 恨まれることはしたが感謝されるようなことはしていない。

 なにせICBM(じゅんさま)が自分で誤射して湊の村に着弾したのだ。

 運がいいと思った。

 眞子ちゃんの村に着弾したら、対応できなくなる友人と眞子ちゃんはよかったけど、湊の操作キャラは雨乞2から倒されたことが一度もない日照り神様だ。

 事前にゲーム終了五分前までマップを両断する長距離極太光線は封印されているがそれでも短距離極太光線、拡散光線や普通光線は使用できる。

 侵攻されれば勝つことが不可能レイドボス日照り神様。

 村という弱点があるから操作キャラとして成り立っている。


「純ちゃんは周平にとっては不幸の女神だっただろうけど私には幸運の女神様なのだっ!」

『湊が周平に侵攻し始めたよ』

「はぁっ!?」


 湊があり得ない行動をし始めた。

 まだ序盤、日照り神様は村に対して多大なデバフを与える。それは自分の村でもだ。

 特技、日照りで村が発展できないのである。

 以前は地下都市を造り上げたが、あれは湊でも時間がかかるはずだ。


「甘いね周平、純ちゃんの癒しの座敷童が私の村にいれば三人が進行することは無いっ」

「「「はっ!」」」


あまりにも純様を恐れるあまりに俺達三人はメリット部分があるのを忘れていた。


「くっ、それでも湊の寂れた村では座敷童はすぐに飽きてどこかに行くはずだ!」

「甘いっ!ホネ子ちゃん私の村を中央画面にっ」

『許可するよ』


 音声認識が凄すぎるぞ雨乞い2.14。


「「「はぁぁぁあ!?」」」


 中央画面に映された湊の村は俺だけでなく友人、眞子ちゃんも驚愕させる。


「村が出来なければ常夏リゾート地にすればいいんだよ」

『バカンス中』


 湊の村は川沿いに立つ南国のコテージリゾート施設になっていた。


 純様はその中でビーチチェアーに水着で寝そべり白フンの村人に南国の大きな葉っぱで扇がれていた。


『は~い純さん、今日の強欲は五層までできたよ~』

『うまうま』


 スピーカーから流れる最近強欲の多重層プリンの作り方を電話で聞いてくる男性の声と、たぶんその人が作った強欲を食べる純様の声。


 キャラと同じ様に純様も休憩に入られたらしい。


「なぜだ・・・どうしてこうなった」

「「周平(君)のせいだっ!」」


 今年は大罪を作り過ぎた罰かな。

 湊と一緒に名付けたが大罪は大罪だった。因果応報、大罪を犯した俺は神(日照り神様)によって滅ぼされるらしい。


『湊(エロ神)が周平の村に到着するまであと三分だよ』


 へっ、死の宣告ありがとうよホネ子ちゃん。


ーーーーーーー

湊「んふふ、待っててね周平♪」

友人「よし、一人脱落だ」

眞子「今のうちに信者を増やさないと」


人間関係破壊ゲームは絶好調です(  ̄▽ ̄)

けっこう余裕がない筆者なのですが、なぜ雨乞い2.14は短時間で書けるのでしょうか?

筆者にはわかりませ~んヾ(@゜▽゜@)ノ


う~ん、ノクターンに再投稿して修正してもらわないと誤字ばかりだ(--;)

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