第172話ICBMはどこに飛ぶかわからない


眞子視点

雨乞い2.14に純ちゃん参戦。

喜んでいいのか悪いのか。


「待って純様っ。今それを起動すると隣の光秀さんがヒャッハーして三軒隣りの信長さんをコロコロしちゃうのっ!」

『ん、これ?』

「あーっ!」

『敵は二軒隣りにありっ!』


 まず周平君は最悪なよう。

 対戦マナーとして相手の画面は見ないようにしているのだけど、数分おきに周平君が叫び声を出している。

 さっきは隣の早雲さんの所に強奪しに行ったら純ちゃんが加勢するといってヒャッハーを後ろから突撃させられて挟みこまれて赤フンしか生き残れなかったみたい。


「おそろしい・・・魔王様を召喚された方がまだマシなんじゃねえのか」

「周平生きてる?精神はまだ生きてる?」


 トモヒトと湊ちゃんは慄くか心配しているけどコントローラーはせわしなく操作して視線は自分の画面に向けている。

 かくゆう私も画面に夢中だ。


 だって私のキャラだけエロ指定で集まる村人が後ろ半分半裸の信者になるんですっ!

 女性の村人がやけに忠誠が高い人以外は何故か私のキャラの前にまできて唾をペッと吐いて村を去ってくんです。

 前世でなにか悪い事をしたのかなぁ。


 増えすぎた信者を全方位に放出、村が拡大する前に人口が増えすぎたので海に返さないと。


「キャーッ!変な半裸が包丁腰だめに持って村人を一人一殺しにくるのっ」

「待て後ろ半裸はいい。なんで前半裸が紛れてアーッ!主力の熊が十人ぐらいに殺されるぅっ」


 キャラさえ我慢すれば私の陣営はかなり強力です。

 信者を放出してもすぐに補充されて、しかも忠誠心が最初からMAXなのでその分の手間が大幅に無くなります。


「眞子ちゃ~ん」

「眞子~」

「なんですか?」


 首をコテンと純ちゃんみたいに傾げますよ。

ええ私のキャラは私のMP(精神)を削って能力を使っているようなので遠慮なく勝ちを狙っていきます。トモヒトや周平君と違って笑えないんです。


「いや~使い減りしない弾ってゲームではチートですよね」

「友人君ちょっと彼女さんがおかしいよ」

「う~ん、かなりメイドで弄られてヤバいのかもなぁ」


 ええ、純ちゃんはいるけど早く終わらせたいんです。一度終了すれば次回からはキャラを自由に使用できるのは前回ときで知っていますから。


「・・・眞子さん、甘い甘いぜ」


 創造主(理不尽の神)が憑いている周平君が暗い笑みでこちらを見ている。


「な、何がですか?」

「忘れたのか俺達は一人勝ちが大っ嫌いなんだぜ。へいっ純様あぁっ!」

『なに?』

「へうっ、じゅ、純ちゃん周平君の言葉はっ」

「眞子さんの村が半裸執事でフィーバータイムなんだって折れ鍬レンタルするから遊びに行って来ない?」

『っ!行くっ!』

「赤フン村人も信長さんと相討ちになった光秀さんの所からパクってきた銃を持たせて貸してあげるから」

『ん、周平はわかっている』

「逝ってらっしゃーい」

『ん、行ってくる』

「あああああ~」


 一歩手遅れだった。


 ピコン


『純(創造主)が眞子の村に侵攻したよ。あと五分で到着予定♪』


 ホネ子ちゃんいつもよりかなり早めに通知してくれた。


「ふう、これで光秀さんと信長さんの所を粗探し出来る。あ、早雲さんとこには銃を確保してからだな」

「周平く~ん」

「悪魔だ悪魔が共食いしているぞ」

「私達の恋人で親友というのが微妙に悲しい気分になるね」


 防ぐことが出来ないICBMが私の村に発射されてしまった。

 まさかゲーム内ではなく言葉で純ちゃんを誘導するとは。


「ちなみに折れ鍬のレンタル代金はなぜか眞子ちゃん持ち。トイチで資産が俺の所に入ってくる謎設定。あ、十分で一割だから」

「しゅーへーくーんっ!」


 なんですかその鬼畜設定は!?

 死ぬっ!負けちゃう!


『折れ鍬のレンタル料金をトモヒトから徴収するよ』

「・・・」

「・・・」

「おぉいっ!?」

「あれ?設定ミスったかな?」

『恋人の分は彼氏から分捕らないとね♪十分で一割だけど手数料で二割純(創造主)のところにいくから』

「「「「えげつないっ!」」」」


 雨乞い2.14がヤクザも真っ青な取り立てやに変貌してるっ!

 もしかして純ちゃんのせいなの!?


『我参上(惨状)』

「何で私のところなのーっ!」

『純(創造主)は道に迷って湊の村に現れたよ』


 そして純ちゃんは湊ちゃんのところに。

 ふっ、これで私の勝ちは確て


『トモヒト、湊、ヒャッハー(創造主組)が眞子の村に侵攻したよ』

「ニャーッ!」

「「「弱るところに兵を送るのは基本だ(よ)!」」」

『ん、雨乞いは弱肉照り焼き』


 私の村は三面攻撃の対処に信者大幅に減少、トモヒトの所は動物の王国なので資産はそこまでなかったけど毛皮で配下の動物が徴収、湊ちゃんは私の信者で村人が減ったところに純ちゃんで村の建設が大幅に遅れる。


「くっくっくっ、泥沼だなぁ全員。さあこれからが雨乞い2.14の始まりだ!」


 最初に一番被害を受けた周平君が人の不幸を楽しんでいる悪魔の笑みで私達を見ている。


「「「絶対にやり返す!」」」


 ええ、さすが人間関係破壊ゲームです。恋人?容赦なく山の神(小)を大量に送り込んでくるのに容赦はしません。


 楽しくはあるんですよ。ただ自分が壊れていく感覚があるのが雨乞い2.14なんです。


ーーーーーーー

周平「さあ楽しくなってきたぞぉ!」

友人「てめえトイチを止めやがれやっ!」

湊「純ちゃん村人を連れて行かないでーっ!」

眞子「くっ、山の神(小)に村人とヒャッハーが乗って機動性がっ」


・・・ラブコメ?(;´∀`)

再投稿に疲れて、新作も投稿してあー、バカップルも書かないとな。でも書けるかなと書き始めたら一時間ぐらいで書けましたよ。

でもなに書いているのかな筆者は(;・ω・)

雨乞い2.14は人(筆者)を狂わせるな。


読者様は狂っていませんよね?( ̄▽ ̄;)

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