第164話這いよってくる狂喜

今回は短めで~。

釣りバカを読んでいる人ならサブタイを見てわかりますよね?(・∀・)

そのための序章ということで( ´∀`)


 

 眞子視点

 恋人と親友の恋人で友達の出演許可が取れてやる気が出た私は勉強よりも趣味を優先した。

 理解ある恋人と友達のおかげで捗った作業は順調で少しだけ余裕ができるほどに。


 作業中は悪魔の誘惑クッキーが再び坪川家に降臨。

 夏に小太りになったお父さんは恐怖していたけど、改にバージョンアップした悪魔の誘惑に勝てずにリバウンドしていた。

 坪川家では節制出来ない者には容赦ないのだけど、一人本を落とされるとサークルに影響が出るので周平君に相談する。

 大罪の番外無価値の水ゼリーの作り方を教えてもらいクッキーの代わりに提供してみる。

 三日後に近くにカロリーがあるものを置いておくと食欲が刺激されて食べる量が激増と教えられたときには、クッキーを全て食べて死亡(脂肪)したお父さんが直立不動でうつ伏せになっていた。

 グレ〇リンのお約束かなとお母さんと一緒に呆れることに。

 若干一名が自分の脂肪(死亡)にショックで締めきりギリギリになりそうになっているけどいつものことなので大丈夫なはず。


 そして順調に趣味が行えたぶん学業に影響が出てしまった。

 私でなくトモヒトに。

 試験が近づくたびに行われていた放課後勉強会が無くなって少し私が家に帰宅するのが早くなっただけで彼の自堕落っぷりが発揮される。

 興味がない事はしないという悪癖に私がいなくなった途端発揮されたのは学業だった。

 私が傍にいたときは一応勉強はしないとなとは考えていたのが、一人だー何しようかなー、よし積んでいたプラモを作ろう、積みゲーもいいなとあっさり本能に引きずられて。


「う~ん、これは期末試験は危ないね」

「おおおおお」

「どれどれ、うわっ何すればここまで知力が落ちるんだよ」

「おおおおお」

「放課後勉強会を開催します・・・」


 お昼にようやく年末大販売会の目途がついたのを三人に報告して期末の勉強はどうかという話になった時にあからさまにトモヒトは目を逸らしたのだ。

 始まる尋問と湊ちゃん即席試験を行った結果、長椅子の上での強制正座で悶えることになったトモヒトでした。椅子の幅が脛より短いので角が足首近くと膝下に直撃でかなり痛かったとあとで教えてくれた。


 そこからは短期間で赤点回避を目指しての勉強の詰め込みが行われ、湊ちゃんの周平に教えれるように勉強の教え方の勉強をしたんだよと言う言葉に縋りつき。


「俺は自由だっ!」


 テスト結果で回避できたトモヒトは12月の寒い中、両腕を広げて解放されていた。


「湊ちゃんが教えてくれなかったら冬休みは補習だったんですからね」

「・・・あれは勉強じゃねえ、強制ラーニングと言うんだ・・・」


 一気に落ち込むトモヒト。

 彼の赤点は回避された。

 はっきり言うと湊ちゃんのおかげ、私が教えていたら二つは確実に赤点だった。さすがに試験まで一週間もない時点で全教科赤点をゼロにするのは不可能で、湊ちゃんの周平君に教えてイチャイチャするための教え方を圧縮して実行してもらうことに。

 その効果は試験当日、トモヒトはカタコトでしか話せないナマケモノに転生した。


「ニドトジダラクハイタシマセン」

「俺は傀儡にされるのか・・・」


 試験後にトモヒトは無表情でカタコトのまま一筋の涙を流して、周平君は監禁されるの?洗脳で監禁?とブルブル震えていた。

 湊ちゃんはあれーおかしいなー?と首を傾げるばかり。

 私も腐の領域にしばらく足を踏み入れていたので自分の勉強もしていたけど湊ちゃんは普通に教えていたように見えた。

 湊ちゃんは絶対に自分には使うなと周平君から厳重注意を受けることに。ぼそりと無意識に催眠術を使ってたよと呟いたのが怖かった。


 そして私達はテスト明けのお泊り会をすることに。

 冬休みになってからすればいいのだけど、おたがいクリスマスは別でと湊ちゃんと話し合い。年末は私が楽しい地獄が待っているので今年四人で遊べるのは普通に土日ぐらいしかなかった。


「トモヒトはもう少し勉強しましょうね」

「あれを受けるくらいならやる」


 よほど湊ちゃん式授業は嫌だったみたい。


「だから試験ごとに教えてくれ」

「・・・普通に授業を受ければトモヒトの地頭なら大丈夫と思いますよ」


 そんな直接的に頼られるのは嬉しいですけど、周平君に甘やかすなと注意を受けたばかり。ペットの躾けを参考にするといいとまで言われているのです。


 嫌だ~授業なんて寝る時間だろ~と騒ぐトモヒトは黒の細身のダウンジャケットにグレーのパンツ。それに着替えを入れているリュック、女子ではありえない小ささ。

 あと気になるものが。


「そのバッグには何が入っているんですか?」


 トモヒトが持っているレザーのトートバッグが気になる。カチャカチャと中から音が鳴っているのだ


「ん~周平に頼まれてな、まあ四人で遊ぶ用のものが入っているまあゲームソフトだ」

「まさか雨乞い2.14を・・・」

「いやいやあれは本体ごと持ってこないと無理だから」


 否定の言葉にホッとした。

 閑名家に行った時もトモヒトはしていたけど私は見るだけだった。

 雨乞い2.14は地味に私の胸を抉ってくるんです。ええ、駄胸を。

 二度とはしないとまでは言わないけれど、四人でいてアレをすると何が起きるかわからないので触らぬ神に祟りなしということで。


 私の方は愛用のベージュコート、少し年季が入り始めたから初売りの時にでも買いなおそうかな思っている。はい年末の大販売会用です、そこまで服に気を遣うことが無かったのでこれからは汐戸さんと左当さんに教えてもらってイメチェンするつもり。

 交際しているのを伝えたらヒャッハーされたのは引いた。

 相談にのってくれるということなので十分に甘えさせてもらう。ちょっとそういう方面は疎くて童〇を殺す服とか特殊性癖の服は詳しいんですが。


「少し菓子類でも買っていくか」

「そうですね」


 ちょうどコンビニがあったので寄ることに。

 前に少し揉め事が起きた店です。でもそのあと、問題の茶髪の男性はいなくなりました。汐戸さんと左当さんから聞いた話ではどこか遠いところに行ったらしい。

 なんとなく怪しい人が脳内に浮上したけど、怖かったのでそれはそれでと納得する。



ーーーーーー

「トモヒトは何を買いますか?」

「新作で絶対に微妙だなという味全部」

「・・・私は王道系を攻めます」


 聞いといてよかった。

 でも周平君はトモヒトのチョイスを喜びそうなんですよね。

 少し親友の恋人に嫉妬しながら私達はコンビニ入っていった。


眞子(トモヒトの今日の服格好良いなー)

友人(眞子のコートゆったり系か・・・まあじろじろ見られるよりかまし、プレゼント候補の一つと)


前書きで書いた通り序章です。

毎回話の最初が一番難しいっ!(/´△`\)

これ三回まるごと書き直しています。死ぬる~(;゜∀゜)


さあ文化祭、メイド、バカップル二組めも書いた!ならあれを書くしかないでしょう!ヾ(@゜▽゜@)ノ

中身なんにも考えてないの~(;つД`)

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