第69話【閑話の閑話】巻き込まれたNPC達
●隣の信長さん
わし信長。
隣に変な村があるの。
村のくせに挑発してくるのよ。むかついて兵を派遣したら。泥沼にはまって先が折れた鍬で殴られて武具全部取られたの。
悔しいので鉄砲三十丁で攻め込んだら竹を束にして防いだよ。そして折れた鍬で殴られ鉄砲三十丁を取られた。泣いていいかなわし。
いつ隣村が挑発してくるかビクビクしているとある日提案されてきた。今自分たちの村は壊滅の危機に瀕している助けてもらえば配下になると。
わしよりも強いのに?え、最新の火縄銃を見出すなんて凄い?天下統一出来る器?そうじゃなっ!天下布武をわしはするんじゃあ!
騙されたっ!相手なんか撃ってくるぞ!味方が骨になってるし。味方がヒャッハー集団と猿軍団じゃし、なにあれでっかい猿?と思っていたら攻撃してきたーっ!
折れ鍬赤フンに騙されたぁ!
ジュッ
●信者ではない村人
私ですか?ただの村人ですよ。
ただしこの村ではかなり希少ですが、この村は信者で出来ています。巨乳信者です。
村長の眞子様の一挙手一投足を信者達は監視しています。揺れると騒ぎます。その度に眞子様の目から光が無くなっているのに・・・。
私が信者でないのは何でかって?簡単です女だからです。大きくはないですが眞子様の心労ぐらいはわかります。ほかにも数名私と同じ同志がいます。
いつか破綻が来る村です。だって眞子様と私たち以外は男しかいないんですから。
私達同志は眞子様に不埒を働く者を誅殺しています。いつか眞子様がこんなろくでもない村を見捨てて逃げ去る時を待って。
●猿達
ウキキキ(俺達のボスは凄いぜっ!)
ウキー(股間がキラキラ光っているんだよっ)
ムキ~(格好いいよなアレ)
ウッキー(あの頭もイケてるよな)
キッキー(俺もあの髪型にしたいんだけどさ)
ウキャホホ(俺も俺も!)
ウキャ~(((でも俺達猿だから伸びないんだよな~)))
●義輝さん
余は義輝。
よく京から追い出されているの。
今回もなんとか逃げ出した。くそっ長慶めっ!いつか誰かをけしかけて京に戻ってみせてやる。
と思っていたのに、なにか変なところに迷ってしまった。
濃ゆい霧が出たと思ったらすぐに消えたのだが、そのあと酷い目にあう。
野犬が襲い掛かってきて、配下の一人が倒れた。猪が突進してきて配下の二人が吹っ飛んだ。猿の集団が現れて配下の三人がフンドシ姿にされた。
異常な事態に戸惑っているとヒャッハーと叫びながら髷ではない頭部の中央だけ髪を生やして逆立てさせた集団が襲い掛かってきた。
応戦すると違う方向から肩に変なトゲがついた同じ頭の集団が襲い掛かってくる。
しかも全員下がフンドシだ。
配下を多く減らしながらも逃げると村を発見する。
ようやく休める。余が将軍とわかれば村人共はもてなすだろう。そう思っていた。
村は赤フン筋肉集団の巣窟だった。
「良い鎧を着てるじゃねえかぁ。よこせやぁ!」
ヒャッハーと叫ぶ連中より恐ろしい。特に赤フンで先が折れた鍬持つ村人。折れた部分が赤黒く染まった鍬を投げつけてくるのだ。配下に命中すると何故か消えて村人の手元に戻っている。
この村で半数の配下がいなくなった。
その後は獣を従えた変な頭の金のフンドシ男に追われ、目がおかしい白い集団に追われ、変な光を出す女に配下を消された。
もう嫌。
余は一人で生きていく。将軍?もういいよ、ここではそんなものは何の役にも立たない。人はみんな敵、獣は超攻撃的、兎が逃げずに首に噛みついてこようとする場所なのよ。絶対に日の本ではないよ。
小屋を建ててひっそり生きていくの。人怖い、獣怖い、フンドシ怖い。
はぁー松葉のお茶は美味しいなー。
「みぃーつけたぁー」
「ひぃぃぃ!折れ鍬赤フンゥゥンッ」
いつの間にか赤フン筋肉集団に小屋が囲まれていた。
「余はもう将軍はあきらめたよ。もう権力なんていらないのっ。余もう一人で余生を過ごしたいのっ」
跪いて許しを請うが荒縄で縛られる。
余そんなに悪いことしてきたかな。
・・・うん愚痴ばっかり言って人のせいばかりにしてきたね。
今まで見たことない凄い城壁から吊るされた。この城壁があったら余、長慶に勝てたかも。人って最後がわかると冷静になれるのね。
うん余生贄になるのね。城壁の前にはあの恐怖の変な光を出す女がいるもの。うーんでも一瞬であの世に行けそうだからいいのかな。
『『義輝様ぁぁあ!!!!』』
悟りかけていたのに聞き覚えのある声がっ!
「いやあぁぁぁあっ!なんで長慶がいるのおぉっ!?」
余を京から追い出したり戻したりして弄ぶ長慶ぃっ。あともう一人は誰?
「今川治部大輔義元でございますうぅぅ!」
おおっ義元か!でもあいつこの前死んでなかったっけ?
「長慶さんは生かさず殺さずにして喜ぶ義輝さんのストーカー、義元さんは義輝さんに会いに行こうとしてしょっぱな桶狭間で首飛んだから義輝さんに執着しているんだと思ったんだよね」
え?余、この二人をおびき出すために荒縄で縛られているの?
「周平っ!いくらなんでも酷すぎない!?」
変な光を出す女が二人の軍に囲まれた。武士達頑張ってるけどあの女傷一つついてないんだけど。
「勝つ為なら将軍でも使えって言うだろう?」
「言わないよっ!いったいいつ将軍が傍にいるのっ」
折れ鍬赤フンと変な光を出す女が言い争っている。
ああ余こいつらの争いに巻き込まれたのね。将軍の価値ってその程度なんだ。
うん、今度生まれ変われるとしたら、余は人は絶対に嫌。
ジュッ
ーーーーーーー
義輝さんは雨乞いフィーバータイム2.14に転移しちゃってました。(;´д`)
あの世界で普通の人は生きていけません。
折れ鍬赤フン、けっこう酷いことしてますよね。いったい誰なのか(;・ω・)
次はちゃんとしたもの書きますよ!( ´∀`)
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