第70話穂高湊は充実している
これにて閑名家編は終了~ヽ(*´▽)ノ♪
投稿して気づきました。ちょうど70話でした!(*´ω`*)
周平視点
悪魔のゲームは秋夜姉さんの彼氏が原因だと判明する。
四人が雨乞い2.14のせいで精神を消耗して寝ていたら、秋夜姉さんがネットで彼氏さんと対戦をしていた。
起きた俺達がそのプレイを見たときに思ったことは、人間じゃねぇ・・・だ。
四人対戦の後に解放されたキャラで際立ったのがいたのだが。
まず暴君閻魔、秋夜姉さんの異名じゃないかと選択したらもろ秋夜姉さん。恰好が傾奇者の秋夜姉さん。ちなみにフンドシは龍虎の刺繍。
このときに秋夜姉さんが関わっているなと気づいたよ。その時はあとで聞き出すことにしたけど。
暴君閻魔は湊が操作したけどまともに動かせず。異常なほどの体力があるし常時回復の死なないという化け物設定。
そのキャラを秋夜姉さんが使っていたのだが、適当にそこら辺の岩を掴むと大砲並みに投げ飛ばす、木を掴むとへし折ってミサイルの様に投げ飛ばすという信じられない光景が繰り広げられていた。
それと対戦しているのが報復の魔王様。雑に黒い着物を着た赤毛の若い男性。こちらのフンドシは黒に角が付いた魔王が刺繍されている。
こちらは俺が操作してみたけど、特殊技に反射があるのはわかった。けど反射のタイミングが超シビア。四人の中で反射神経が一番いい友人にしてもらったが一度も反射出来なかった。
彼氏さんが操作すると完全に反射していた飛んでくる石ころまで反射している。
そのキャラ二組がテレビ画面で怪獣大決戦をしていた。二人だけなので画面が二つに分かれて全体MAP画面が小さく表示されているのだけど、MAP画面に幾つものクレーターが作られていて、二人は戦略系の村育成ゲームを無双系格闘戦争ゲームに変えていた。
暴君閻魔が投げるミサイル大木を反射する報復の魔王様、その反射したのを掴んで、また投げる暴君閻魔、ミスしたのがどこかに飛んでいってクレーターを作る。
ダメージを受けない報復の魔王様に常時回復の暴君閻魔。
最後は骨村娘が泣いてタイムアップになった。
秋夜姉さんが一緒にプレイするかと誘ってきたけど返事は四人ともノー。俺達は足の引っ張り合いの楽しい対戦を望んでいて。ミス一つで即死亡のゲームをしたいのではないのだ。
秋夜姉さんと彼氏さんの異次元対戦が終わったところで、雨乞いフィーバータイム2.14の4の部分がわかった。彼氏さんが身内用に作った雨乞い2らしい。
身内の為にゲーム会社を買収し、一般用のバージョンアップの他に自分達用のバージョンアップも作る秋夜姉さんの彼氏さんに四人でドン引きした。彼氏さんスマホの中で照れたよ。
そしてそんな狂った2.14が友人のゲーム機に入ったのかというと原因は秋夜姉さん。
怪しいUSBをを付けたら2.14のほうにバージョンアップされるらしい。ただしそのゲーム機本体は容量の殆どを雨乞い2.14に喰われて専用機になってしまう。
友人は悩んだ。他のゲームが出来ないのは困るのだ。
悩んで悩んで、彼氏さんが本体をプレゼントすることで、あっさり彼氏さんにすりよる友人。
「周平はダメだよ。雨乞い2は買わない、バージョンアップもしない、とくに2.14はダメ。はい復唱」
「雨乞い2は買わない、バージョンアップもしない、とくに2.14はダメ」
羨ましがったのが湊にばれた。さすがに雨乞い2.14専用機にするのは俺には無理です。彼氏さんも身内がキャラになっているのを広めるのはちょっとねと言っている。あの大半の巨乳がハーレムかよと戦慄、他も性癖ヤバくないと思われるキャラがいたけどあえて聞くまい。
秋夜姉さんが酒のつまみを所望されたので作って、食べながら秋夜姉さんの彼氏さんの話を聞いた。
秋夜姉さんとのバトル出会いは彼氏さんでも上位の出来事だったらしいが、他の話もなかなかクレイジーだった。ハーレムはいかんねハーレムは。
謎が多すぎる秋夜姉さんの彼氏さんの話であっという間に夜も遅くになり、女性陣は秋夜姉さんの部屋に、俺は友人の部屋で就寝した。雨乞い2.14と彼氏さんの話はかなり精神を消耗したようだ。友人は姉の惚気話で魂が口から出ていたけど。
「それじゃ気を付けて帰れよ」
古い車に乗った秋夜姉さんが俺と湊に声を掛けてくる。
「秋夜姉さんこそ気を付けて眞子ちゃんを送ってね」
「預かった娘さんはちゃんと最後まで送り届けねえとな」
からから笑う秋夜姉さん。
普通では経験出来ない閑名家二日目の翌日、俺達は閑名家を辞することになった。
まあその午前中も朝風呂を堪能している女性陣達を覗こうとした槍ジジイを友人がのして石抱きの刑にしたり、朝から雨乞い2.14をしようとする秋夜姉さんに三人で土下座で止めたりと忙しかった。
昼食を食べた後に俺、湊、眞子さんは帰ることにしたのだが、眞子さんが少々お疲れ気味で秋夜姉さんが送迎することになった。
「眞子の親御さんには挨拶もしないといけなかったし、馬鹿その一が迷惑かけたみたいだしな。いいタイミングだ挨拶と謝罪をしてくる」
昨晩寝ぼけている眞子さんから、友人が眞子さんにつきまとっていた時の話を秋夜姉さんが聞き出したみたいで。
「あれはヤバい。ストーカーで警察を呼ばなかった眞子ちゃんは我慢しすぎ」
と湊が額に指を当てて唸るほどだったようだ。何をやった俺の親友よ。
その親友は秋夜姉さんに朝食後に折檻をくらった。槍ジジイの覗きを阻止した分を考慮されて簀巻きで石抱き中の槍ジジイの隣に吊るされている。友人が朝食を食べれたのはは単に残すのが嫌な俺の主張が通ったからだ。ありがたく思え親友よ。
雨乞い2.14しようとする秋夜姉さんに土下座したのは三人と記しているだろう。その時点で友人は簀巻き状態だったのだ。
秋夜姉さんの車の後部座席には俺達も食べたことが無い閑名家超秘蔵の高級謝罪セットが置いてある。主に槍ジジイがやらかした用のセットらしい。子供の頃からの付き合いだけどまだまだ新しい謎が出てくる閑名家だ。
「あとで連絡するからね眞子ちゃん」
「ふぁい」
湊が助手席に座る眞子さんに声を掛ける。
眞子さんの声は寝ぼけた感じだ。さすがに俺達と徒歩で駅まで行って電車に乗るのは無理な状態である。ちゃんと起きるまで寝させるというのもあったが、まだ閑名家に慣れていない眞子さんは自宅で休ませたほうがいいと湊と秋夜姉さんが決めた。俺もそう思う。
「周平は身体は良くなってきているが月一、二ぐらいはウチに来い、軽くズレを直すぐらいの整体をするから。湊も一緒に来いよ。スマホだけではつまらんし、お袋が寂しがっているからな」
「ういっす」
「はーい」
クルマのエンジンをかける秋夜姉さん。
俺達の姉は暴君閻魔だけど心配性な姉だ。
「夏には旅行に行くからな。宿題は最初のうちに終わらせとけよー」
最後に爆弾を落として走り去る姉の車。
「・・・夏に旅行に行くの決定か?」
「さすが閑名家、身内には甘くなるけど配慮はゼロになるよね」
俺達の夏休みの予定はゴールデンウイーク中に決まってしまった。断る?そんなことは姉に出来ない。弟と妹はただ従うのみである。
二人で閑名宅の裏口から出る。表の方から出ようとすると槍ジジイが出没する可能性があるからな。あの槍ジジイは入るときはどこから入っても強者なら現れるのだが出るときは表門以外なら出てこない。ゲームのちょっとした仕掛けのある門番のような爺さんだ。
「う~んこれで眞子ちゃんは秋夜姉さんの一味?」
「一味言うな。せめて妹分と言ってやれ」
湊と二人で歩く。俺の左側が湊の定位置。
「んふふ、高校生になってから楽しいことばかりだね」
湊は軽くステップを踏む。
機嫌が良いときにでる湊の癖だ。人がいない俺しかいない時しか出ない癖。
「周平、眞子ちゃん、友人君、秋夜姉さん、梅ちゃん先生、クラスの同級生。邪魔な奴もいるけどたまには苦みも人生には必要だよね」
「苦みはいらん」
「じゃあ、ポイッと捨てよう。楽しくて甘い高校生活にしよう」
ステップにターンに忙しい。
「はいはい。機嫌が良いのはわかるが危ないからな」
左手を湊に差し出す。
「ん~周平は私と手を繋ぎたいのかな~」
「彼女と手を繋げるのは彼氏の特権だろう」
この嫉妬のかたまり猫は俺が手を繋いでおかないと、どこでなにをするかわからないからな。
「しょうがないな~周平を心配させないためにも手を繋いであげる」
湊は学校での優等生でなく姉に甘える妹でなく親友に見せる顔でない、俺にしか見せない照れた笑顔で手を繋いだ。
湊「んふふ」
周平「前見ろ前」
ーーーーーーー
狂気のゲームを書いていたせいでラブコメを書くのが難しくなってる・・・(;・ω・)
久し振りに梅ちゃん先生を出演させないと。(*´ω`*)
出た回を読まないと思い出せない・・・(;´д`)
実は後で2.14になるUSBを秋夜から周平は貰います。バージョンアップしたときは新しく本体も買ってもらえることに。
秋夜がそんなことした理由は単におもしろいからです。自分達だけなら被害でないと判断されました。
秋夜も閑名家の人間ですから・・・(;´д`)
周平は湊に怒られるのでしばらくは悩みますけど最終的にはバージョンアップします。拡がっていく2.14、彼氏の性癖がバレていきます(*´∀`)
これで一応第一章が終了という感じですかね。
予定とはまったく違うものになりました。
周平、湊、友人の性格はここまで変になるとは思いもしませんでしたし、眞子なんて数行だけのキャラがこんなに成長して・・・( ;∀;)
最初は周平と湊の成長物語だったはずなのにな~(´-ω-`)
まあ気分を変えて第二章から学校編に戻ります。たぶん、さすがに・・・(;´д`)
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