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***トイレタイム***
「トイレ行ってきた。たっぷり出た」
「報告せんでよろしい」
「消化器官の内容物という内容物がすべて出し尽くされたかのようなすっきり爆盛りメガマックスだった」
「なんでわざわざ報告を盛る?」
「それで……あの……もじもじ」
「どうした?」
「あのね、昨日お夕飯に、おうどん食べたの」
「うん」
「鼻から」
「なんで?」
「そうしたら、出てきた」
「うん?」
「今、出したものに、出てきた。形が残って」
「……うん?」
「最初に話した。オマエと私が恋愛関係になる可能性は、鼻からすすったおうどんが大便にそのまま出てくる確率くらい難しいって」
「うん。……うん?」
「それが起こってしまった。だから、つまり、その……もじもじ」
「……オーケー。つまり、言いたいことを整理すると。おまえと俺が恋愛関係になることが、ありえることだという結論に至ってしまったと」
「うん」
「大便にうどんが出たことで」
「鼻からすすったおうどん」
「強調せんでよろしい」
「でも重要な前提」
「重要かぁ?」
「オマエと私が恋愛関係になる大前提」
「なぜ俺の恋愛模様の命運がうどん一本に握られにゃならんのだ」
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