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「もう一度溶かす」
「まただばぁするなよ」
「じゅーぅ……きゅーぅ……」
「だからカウントダウンやめろって」
「もごもご……もごもご……だばぁ」
「だばぁすんなって言ってんだろ!?」
「今度はちゃんと受け止めたよ。太ももで」
「太ももで!?」
「はい。お食べ」
「おまえ俺がそこに口つけて食べる絵面をちょっとでも想像したか!? どう考えてもアウトなやつだろ!!」
「わがまま」
「おまえはむしろ自分の身の心配をしろ!? な!?」
「仕方ない。手のひらにだばぁしてそれを食べさせる」
「それもわりとダメなやつじゃねーかな!? つかそもそもだばぁするな!! 口移しって言っときながらだばぁするな!!」
「それもそう。じゃあ当初の宣言通りマウス・トゥ・マウスで」
「待て待て待て待てやるとは言ってねーよ!? それガチでやっちまったら、マジでそれもうラインを超えちまってるんだよ!!」
「不服?」
「いや俺としちゃ望むところなんだけどダメだろそれは!! いろいろと……ダメだろ!!」
「あむ……もごもご」
「話聞けェ!?」
「うっ……」
「ん? どうした?」
「冷たいものを口に入れすぎて……お腹が……冷えた」
「……トイレ行ってきなさい」
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