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「さ、早く頭乗せて」


「いや耳から寿司食わされるの普通にイヤなんだが。ひざまくらの魅力を差し引いても余裕でイヤ感の方が勝つが」


「仕方ない。ここで拒否されるようなら、最終手段の出番。ダメ押しの武器を、スカートの中に仕込んでいる」


「スカートの……中、だと?」


「ひざまくらの体勢になれば、そのまま中をのぞくことができる。私の真なる最終手段」


「待て。ちょっと待て。スカートの中だと? なるほど男を落とす武器をそこに仕込むのは道理だ。世の女性もそこに仕込むための勝負の武器を用意していると聞く。だが待て、これは恋人作りのための行動なんだろう? このタイミングでその武器を使うのは、いろいろとラインを、踏み越えてないか?」


「すでに私は覚悟している。恋人を作ろうとするのなら、すべてをさらけ出す覚悟なくして、達成することなどできない」


「待てッ! その覚悟は違うぞ! やめろスカートに手をかけるな! たくしあげようとするなッ!」


「見て……これが私の覚悟……恋人作りにすべてを懸けた、これが私の集大成……」


「やめろぉォーーッ!! 安易に自分を切り売りするなァーーッ!!」


「ロボの変形合体機構のパーツを二十個ほど仕込んできた」ブッピガァァン(ロボットアニメ特有の効果音)


「男心ぉ〜〜」


「くすぐられた?」


「くすぐる部位がズレてるんだよなぁ〜〜手を差し出しても素直に水を出してくれない蛇口のセンサーか?」

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