第29話 夫婦円満・商売繁盛……
「お父様、お母様、ただいま!」
「ま~マックス、アリア、ユリア、エポック、歩いてきたの?」
ロナウド王子「無用心だ。来るときは使いの者をよこす」
「ありがとう。靴の仕上がりもみてみたかったんだ」
「しかし、マックスは王位第2継承者だ。気をつけてくれよ」
(え?!マックスは王家から外れていないんだ!話しが違ってきてる)
王様「エポック元気かな?」
(王様はなによりエポックを可愛いがる?王位継承者からかな?)
王妃「みんな仲良くやってるの?」
マックス「やってる、仕事も順調だ!」
王妃「アリアのお陰だと母さんは思うわよ」
マックス「わかってる」
王妃「もっと頻繁にこれないの?」
マックス「え?」
王妃「それが……」
ロナウド王子「ダメだよお母様。マックスの生活には干渉してはダメだ」
王妃「そうね」
マックス「なんだよ?」
ロナウド王子「すまん。国賓が来たときアリアに会わせてくれという声が多くて困ってるんだ……(話してしまった)」
マックス「あ~、それは無理だよ。アリアがいいと言ってもさせないよ」
王妃「そうよね。だから宮殿出たんだですものね。ごめんなさい」
マックス「アリアも遊んでいるわけではないんだ。母さん、わかっておくれ」
王妃「わかった」
マックス「兄さん、空挺を1機貸してくれないか?遠い空国に行きたいんだ」
ロナウド王子「いいぞ。気をつけてな」
マックス「ありがとうございます」
マックスは家族でアリアの里帰りをしたかったのだ。
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「空挺だ。アリア王女様が帰ってこられた。こんばんは宴会だ。な?ルータス」
「本当ですね。ルーじいさん!」
アリア「お父様、お母様戻りました」
よ!「マリア、エポックかわいい」
なによお父様 よ! って、孫ができたら変わるのね。
「変わるね」
「お母様はアリアを一番に……」
「アリアごめんなさい。変わる」
「え~~~」
「アハハアハハ」
マックスが大笑いした。
「仕事はどうだ?」
「お父様、順調です」
「そうか。話しは聞いていたが安心した」
「30足ほどもってきました。みんなに履いてもらっていただきたくて……」
「それはそれは高価なものを……」
「いえ営業です!」
「アハハそのくらいしたたかなほうがよい」
その夜は夜通しの宴会であった。
・夫婦円満
・商売繁盛
・子宝に恵まれ
・両家とも円満
・未来は希望に溢れて
・子供の成長を見届ける
5年で築き上げた幸せなど「あ」というまに崩れ落ちる。幸せの形は似たり寄ったりだが不幸の形は実に様々な形をしている。
マックスの不幸話はこういったものだ。
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