✾また今度会いましょう

紫雨さんと午後3時位まで話し込みそろそろ帰ろうかと思い座っていた石階段から腰を上げた。

「そろそろ帰るのか?」

「はい、帰って夕飯を作らないとなので」

「そうか…」

紫雨さんは、またシュンと落ち込んだ顔をした。

どうせ両親は帰って来ないんだから家に誘ってみるか?

「あの…家に来ますか?」

それを聞いた紫雨さんはパッと顔を輝かせるような笑顔をしたがすぐに真顔をとった。

「せっかくの誘いだが…。今日は用事があるのだったすまない」

用事があるなら仕方ないか…また今度誘えば良いだけだし。

「それは仕方ありませんね。じゃあそろそろ帰ります、また今度会いましょう」

「あぁ…神楽また明日にでも逢おう」

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