❁記憶 弐
その後もう少しだけ遊んで家に帰した。
さてと…社に戻るか。
俺の住んでいる社に戻ろうとしたそのとき何処からともなく男の声が話しかけてきた。
「おい、紫雨。どうして人の子供に姿を見せている」
おっと…いや、丁度良いのかも知れないな。
「よぉ!珍しいなお前が人の世界を観に来るなんて何時も向こうの世界に居るくせに」
こいつ久神は、俺達のような神に関わってしまった人の記憶を上手く書き換える役割を担っている。つまり監視者だ。
「私がこちらに来ては行けない理由でも?」
「いやいや!勿論ないぜ?」
こいつもしかして俺の事を向こうで監視してたな?
相変わらずおっかない奴だ。
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