4月4日③

 「がっ,,,く、そ,,,」


 外から、金属が擦り減る甲高い音が聞こえる。慶花が出て行ってすぐ音が聞こえ始めたので、その音を出しているうちの一人は慶花だろう。ならば、もう一人は壱菜だろうか。どうやってここを見つけたのかは分からないが、壱菜のあの雰囲気による産物かもしれない。


 あれが、以前言っていた殺人衝動に飲まれた状態ならば、今すぐにでも止めなければいけない。壱菜は人間と化物の境が曖昧な、不安定な状態にある。上手くいけば人間として過ごせる反面、なにかのきっかけで人を殺して回る殺人鬼にもなってしまうのだ。


 この勝負がどちらに転ぶにせよ、僕のとっていい結果にならないことは明白だ。なのに、僕は何もできない。丹念に切り取られた手足は、数十メートルのところに置いてある。達磨状態の僕にとって、その距離は致命的だ。それに、直感的に分かってしまう。僕の再生能力では、たとえ切り取られた手足の元にたどり着いても、くっつけるにはかなりの時間がかかる。


 だが、諦めることはできない。壱菜も、慶花からあんな目に合わされたのに僕を助けに来てくれた。だからこそ、僕だけが行動することを放棄して、壱菜に運命を全て委ねるなんてあってはならない。痛くても、辛くても前に進まなければならないのだ。


 「っう,,,もっと,,,前に,,,!」


 ズルズルと重い体を少しづつ進める。その途中で、壱菜と思われる悲鳴が聞こえた。僕がこうしている間にも、壱菜は苦しみ続けている。あの慶花に必死で立ち向かって、僕に会いに来ている。その事実が、僕を少しづつ前に進めた。


 「う、らぁ!」


 丁寧に僕の肉塊を陳列したテーブルに、頭から体当たりする。ようやく、最初の第一段階をクリアできた。幸いにも、外からはまだ物騒な音が聞こえている。まだ、間に合うかもしれない。


 さて、肝心の治療方法だが今の僕に当然のように手が無い。僕の再生能力を使うには、切断面を押し付けあう必要がある。以前、僕の手を壱菜が治療してくれた時もそのようにしたというそれを、行うことができないのだ。


 そこで、僕は這いずっている間にあることを考えた。もう、僕には一般的な倫理観などは殆どない。この絶望的な状況を覆すためには、僕の尊厳などゴミに等しいのだ。誰もいない密室ということも、僕の行為を助長してしまった。


 「覚悟決めろ,,,!」


 一度大きく深呼吸して、目前にある右手に視線を向ける。その右手に、僕はかじりついた。


 「うっぷ,,,!」


 口の中で、骨と生肉がミックスされて不快な音をたてる。生肉と骨、それも自分の肉を食べているという事実に吐きそうになるが、気合いでかみ砕いて飲み下す。


 気が狂った訳じゃない。いや、とっくに気は狂っているがこれは正当な治療行為だ。圧迫して取り付けることができないのなら、もう直接取り込むしかないだろう。人間として超えてはならないボーダーをまた一歩超えてしまったが、致し方ない。


 ゾンビのように、口元を血で染めながら捕食を進める。何度が胃液を吐き出しそうになりながらも、ようやく右手を全て食べきれた。こんなことをして、手が生えてくるかなんて分からない。二人の殺し合いに、間に合うかはもっとだ。


 左手に目を向けてところで、僕の中に迷いが生まれた。こんな苦しくて気持ちの悪いこと、やる意味はない。どうせ手はすぐに治らないし、殺し合いを止めるなんてもってのほかだ。だから、やめてしまえ。もう十分頑張った。後は、二人が生きていることを祈ろう。


 頭ではそんなことを考えているのに、僕は左手を食べていた。考えと行動がちぐはぐで、理性なんてもう蒸発していた。ただ、ひたすらに自らの血肉を頬張る。とっくに僕は、化物になっていた。


 そう思った時、僕の傷口がうごめき始めた。痛みではなく、痒みのほうがある感覚は少しづつ全身に広がっていった。左手を食べきると、左上半身が疼く。両足を食べると、下半身が別の生き物のように動き始める。自分の異常さが、今だけは有難かった。


 一番助かったのは、なんといっても周りが暗いことだろう。窓一つないここは、目が暗闇に慣れようと輪郭くらいしかぼんやりと見えない。つまり、僕の四肢が生えてきているのも、なんとなくしか分からない。もしかしたら、筆舌し難い見た目を要しながら生えているやもしれないし、意外と普通かもしれない。自分の肉体が修復されている様子など、知る必要はないのだ。


 しばらくじっとしていると、右手が完全に治った。一番最初に食べたからだろう。次に左手が、最後に両足が治った。まだ、感覚が麻痺しているようだが、動かすことはできる。何度か転びそうになりながら、慶花が出ていった場所に向かう。


 外側から鍵はかけられていないようで、ドアは嫌な音を鳴らしながら開いた。真っ暗な場所に慣れていたせいで、目がくらむ。視覚は不安定だが、そんなことより僕を驚かせたのはその臭いだ。こんな開けた場所で、これほどまでの血の臭いがするなんて異常だ。


 ようやく、眼が明るさに慣れてきた。その臭いに顔をしかめながら、周りの光景を確かめる。


 「え,,,?」


 映ったのは、バケツ一杯のインクをぶちまけたのではと思うほどの、粘っこい一面の赤。そして、その中央に沈む慶花と、彼女に包丁を刺しこもうとする壱菜の姿だった。


 「くふっ,,,私の、勝ちだね」


 「あ,,,にい、さん,,,」


 「あ! 慶斗だぁー! 突っ立てないでほら、早くこっち来て! 一緒に慶花ちゃん殺そ!」


 ニコニコと全身を血で染めながら、壱菜はこちらに歩いてきた。殺人衝動に駆られた壱菜は、いつもとは正反対でとてもにこやかだ。こんな血の海を作り出したとは思えないその陽気さが、かえって不気味さを増幅させている。


 「ほらほら! 早く行くよー!」


 「ま、待てって!」


 僕の手を取ると、そのまま慶花の前に無理やり連れて来られた。その間、何を呼び掛けても反応しないので、手を振りほどこうとするも振りほどけない。軽く握られているように感じる手からは、絶対に逃がさないという強い意志が感じられた。


 「じゃあ、一緒に包丁握ろっか。これで、私と慶斗は殺人犯になる。二人で殺して、二人で化物になろ?」


 「違う,,,僕なら無事だ。だから、今更慶花を殺す必要なんてないだろ,,,!」


 目の前で妹が死にそうになっている。息が荒く、服が血に染まり過ぎて分からないが、すぐに処置しないと危ないだろう。なのに僕は、応急処置どころか慶花の殺人に加担させられそうになっている。震える声で壱菜を止めると、彼女は不思議そうな顔をした。


 「どうして? 慶斗が無事だからって、慶花ちゃんを殺さない理由になんでなるの?」


 「なんでって,,,壱菜は、僕を助けに来てくれたんじゃ,,,」


 「うん、そうだよ! 慶花ちゃんに攫われた慶斗を、助けに来たの!」


 「なら、それで」


 「駄目なんだよ。もう、そんな選択は出来ないところまで来ちゃったんだ」


 恋人つなぎのように、指を絡ませながら包丁を握り合わせられた。僕の手を握りしめながら、壱菜は僕をじっと見つめて、こう続けた。


 「慶花ちゃんに切られ過ぎてもう理性なんてほとんどない、今すぐにでも、人を殺してしまいたい。それでも我慢できてるのは、慶斗と一緒に一線を越えたいからなの。慶斗は言ってくれたもんね? 化物を殺す私でも、認めてくれるって」


 「慶花は人間だ。それを殺したらもう、元に戻れなくなる」


 「化物も人間も同じだよ。私たちが勝手に線引きしてるだけで、私はとっくに殺人犯だった。でも、私は慶斗がいればそれでいいの。私を受け入れてくれるあなたがいれば、私は化物でも殺人犯でもいい」


 にっこりと笑う壱菜。もう言うことはないと、僕の手と共に握りしめた包丁に力を入れる。きっかけはきっと、僕なのだろう。無責任に、彼女のことを慰めてしまった。慶花と壱菜が殺し合ったのも、壱菜が壊れかけてしまったのも全部、僕のせいだ。


 だから、責任を取る。壱菜をこのまま、人殺しにはさせない。


 「駄目だっ!」


 「,,,え?」


 慶花に突き刺さりそうだった包丁を、壱菜ごと押し飛ばす。眼を見開きながら、信じられないものを見るようにこちらを見る壱菜。


 「な、なんで? どうして慶斗が、私を拒むの?」


 「壱菜が化物でも、僕は認める。それは今も変わってない。けど、慶花を殺させるわけにはいかないいんだ」


 「嘘,,,うそうそうそうそ,,,違う,,,」


 頭を抱えて、その場に座り込む壱菜。駆け寄って説得を続けたいが、今は慶花の傷の確認が先だ。


 「慶花っ! 大丈夫か!」


 「に,,,い、さん」


 「喋らなくていいから、じっとしててくれ!」


 目が虚ろで、意識がほぼない。僕に専門的な知識は無いが、危ない状況だということぐらいは分かる。少し強引に服を破いて傷を確認すると、おかしなことが起こっていた。何故か、傷口が包帯のようなもので止血されていて、応急処置が完了していたのだ。


 「慶花が自分で,,,?」


 慶花の言っていた加工する力だろうか。とはいえ、応急処置だけでは心もとない。一刻も早く、病院に連れて行かなければ。


 「ごめんな、すぐに病院に連れていってやるか」


 慶花を抱き起そうとすると、背中に熱い感覚が走った。口元から血が溢れて、手から力が抜ける。振り返るとそこには、光の無い眼をした壱菜がいた。


 「うそつき、うそつきうそつきうそつき」


 「や、やめろ,,,!」


 一言うそつきと言うたびに、包丁を抜いてまた差す。痛みよりも、慶花が死んでしまわないか心配で、気ばかりが焦る。


 「また,,,! また、慶花ちゃんの方を見た! 私より、慶花ちゃんを選んだんだ!」


 投げ飛ばされ、その後馬乗りになり腹に包丁を突き立て続ける。内臓をかき混ぜられる痛みより、壱菜が泣きながら僕を差し続ける光景の方が、何倍も痛かった。僕は壱菜を、裏切ってしまったのだ。


 このまま壱菜を放置していくわけにはいかない。慶花は心配だが、今は壱菜をどうにかしよう。今の壱菜は、誰かれ構わず襲ってしまいそうな、そんな危うさがある。


 「壱菜っ! よく聞け!」


 包丁を差す手が止まる。まだ、彼女は手遅れじゃない。こうして手が止まったのが良い証拠だ。壱菜も慶花も死ななくていい未来。そのために、僕はどんな目に遭っても構わない。体を起こして、目線を合わせる。


 「なに,,,? 気が変わった? 慶花ちゃんより、私を選んでくれるの?」


 僕の体をかき回した凶器を持ち、全身を押し付けて抱きしめながら僕の首筋にそれを押し付ける壱菜。手を引けば、僕の首を引き裂ける位置に凶器を置き、返答を彼女は待った。


 「選ぶんじゃない、責任を取るんだ。慶花は人間で、一度殺せば死んでしまう。けど、一度人殺しを覚えた壱菜は、近い未来きっと同じことをする。それは僕かもしれないし、赤の他人かもしれない」


 「,,,で? 何が言いたいの?」


 「順番の問題だよ。今ここで慶花を殺せば、足がつく。化物と違って、外傷無しなんてできない時点で、九割方捕まるか運が良くても動けなくなるのは明らかだ。だから、さ,,,一番最初に殺すのは、僕からにしないか?」


 「慶斗、あなた自分で何言ってるのか分かってるの? ここで慶花ちゃんを殺さなかったら、私はもちろん、慶斗だってただじゃすまない。それは今日、骨身に染みたはずじゃなかったの?」


 こんなものは、本来交渉にもならない。壱菜に有利なことが何一つなく、あるのはただ慶花が生き延びるということだけだ。


 「分かってるよ、そんなこと。でも、よく考えて欲しいんだ。僕は、君と同じく死にづらいし、死ぬのかどうかも分からない。そんな僕を、いくらでも殺してくれて構わないんだ。ただの人間を殺すより、楽しめるんじゃないかな」


 「そう,,,でもそれは、慶花ちゃんを殺した後でもできることじゃない。慶花ちゃんを殺した後に、たっぷりとあなたを殺せば良くない?」


 「これは僕の勝手なお願い。壱菜が最初に殺すのは、僕であって欲しいんだ。僕は化物になった壱菜でも、僕を殺す壱菜でも受け入れる。だから,,,」


 「ふひっ」


 壱菜の口元がわずかに歪むと、視界の隅に移った赤い刃が僕の首元を駆ける。一秒ほどで、血管が切れて血が溢れ出した。馬鹿みたいに吹き出す血を、壱菜は美味しそうに舐めている。


 「あぁ,,,美味しい。私の、私だけの慶斗。私の為だけに殺されてくれて、私のせいで殺される慶斗。ほんと、大好きだよ,,,」


 壱菜は、僕の首筋を滑った包丁を、今度は自分の首筋に押し当てた。そうして、僕と同じように血をこぼれさせながら、大きく手を広げてにこりと笑った。


 お互い、喉から血があふれ出て普通にしゃべれない。けれど、僕たちにもう会話は必要なかった。僕は、先ほど壱菜がやって見せたように彼女を抱きしめて、その首筋に顔を埋めた。不思議と、嫌悪感は無かった。


 「うぅん,,,」


 ドクドクと溢れる鮮血を思いっきり吸い取る。赤子のように血液を吸う僕を、さぞかし愛おしそうに頭を撫でる壱菜。そこに言葉が無くても、僕たちは確かに通じ合っていた。


 すっかり夢中になっていて、何時間もそうしていた気がする。すると、大きな破裂音が響いた。音のした方を見ると、慶花が銃を片手に片膝立ちで立っていた。


 「にい,,,さんを、放せ,,,」


 「あーあ,,,折角慶斗とイチャイチャしてたのに、台無しだよ」


 僕の体から手を離し数メートル距離を開けると、両手を後ろにあげて止まった。


 「慶斗、約束だよ? 君を最初に殺すのは、私」


 「そうだ、だから慶花には手を出すな。慶花もだ、良いな」


 「でもっ!」


 しっかりと銃口を壱菜に向けながら、僕に抗議の視線を送る慶花。だが、それを許すわけにはいかない。これは、僕と壱菜だけで終わらせなくてはいけない問題なのだ。


 「分かってくれ、慶花。頼む。」


 「っ,,,分かり、ました」


 壱菜は、慶花が銃を下げたのを見て満足げに頷くと、血でべとべとになった包丁を、手でぐちゃぐちゃにしながら僕に微笑んだ。


 「本当は今すぐ始めたいけど、もう夜も明けたしね。この続きは明日にしようか。4月5日の午後9時から、またここで。それでいい?」


 「大丈夫だ」


 「そう。じゃ、君をたっっくさん殺すために、いっぱいいっぱい包丁も用意しておくね?」


 包丁だったものを瞬く間に鉄くずに変えると、壱菜は鼻歌を歌いながらご機嫌そうにその場を立ち去って行った。後に残ったのは、血の海と僕と慶花だけだった。


 「慶花、大丈夫?」


 「大丈夫,,,です。傷は防刃ベストを避けて刺されていましたから、急所は外れています。そんなことより、どうするのですか?」


 心配そうな眼で、こちらを見つめる慶花。たとえ、彼女に何百年分の記憶があろうと、慶花は僕の妹だ。過ごしてきた毎日が嘘になるわけじゃない。兄思いの、大切な兄妹だ。僕はそれを命に代えてでも守りたかった。こうして、また会話できるのがたまらなく嬉しい。


 「大丈夫だよ。僕は死にづらくなってるし、最悪壱菜が満足するまで嬲られても,,,」


 「駄目です,,,やめてください」


 慶花は泣きながら、僕の言葉を遮った。その様子を見て、僕は驚いた。なにせ、慶花が泣いているところなど、思いつく限りほとんどなかったからだ。


 「自分勝手なのは分かっています。嫉妬に駆られて、壱菜さんを半端に痛めつけたせいでこうなった,,,全部、兄さんを独占しようとした私のせいなんです」


 「慶花,,,」


 違う、それは違うのだ。元を辿れば、僕が慶花から逃げずにいればよかったのだ。つまらない年上としてのプライドと、周りからの評価に影響された僕のせいで、慶花は悪くない。


 「でも,,,兄さん、分かってください。兄さんは、私の希望なんです。ようやく見つけた、綺麗な魂を持つ人。そんな兄さんがいなくなったら、私はもう生きていけません。兄さんを、失いたくないんです」


 「そっか,,,よく話してくれたね。もっと早くに、慶花の素直な言葉を聞いておけば良かったよ」


 「聞いたって答えませんでしたよ。だって、前世どころか何十世代も前の記憶を持っているとか、気持ち悪いじゃないですか。しかも、魂の色が見えるだなんて」


 気持ち悪いなんてことはない、むしろ合点がいくというものだ。僕は勝手に慶花を天才と決めつけ、本心で語り合うことをしなかった。だから、すれ違った。慶花の気持ちに気付いてあげられなかった。もう、間違えない。僕は、慶花の手を握った。


 「に、いさん?」


 「気持ち悪くなんてないよ。前世の記憶があっても無くても、慶花は慶花なんだから。僕の大切で、自慢の妹だ」


 「っ! 兄さん!」


 思いっきり抱き着いてくる慶花。傷口が開いてしまわないか心配だが、今は慶花の好きにさせよう。こんな簡単なことを、僕は十何年もできていなかった。逃げたばかりで、好意を遠慮だと思い込んでいた。僕はこれからも、慶花と向き合っていかなければいけない。


 そのためにも、壱菜に殺されつくすわけにはいかないのだ。


 「帰ろっか、慶花」


 「はいっ、兄さん!」


 すっかり夜が明けて、薄青色から白くなってきた早朝。僕たち兄妹は、久しぶりに仲良く手を繋いで帰っていった。その途中、家に帰れば壱菜と鉢合わせになるかもしれないということに気付いて、行き先を変えることになるのだが、それはまた別の話だ。

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