第95話 ベッドを見て固まってしまう
まったく……思春期真っただ中であり、人並みに性欲はあると自負している俺ですら麗華の性欲についていけるか心配になるレベルだという事を俺は再認識する必要がありそうだ。
「何難しい顔をしているのかしら? これから私と二人っきりというのに何をそんな難しい顔をして考え込む必要があるのかしら?」
そして、俺はこれから麗華とこうして過ごしていく上で、麗華の性欲を計算しながら過ごさないと搾り取られるかもしれないと悩んでいると、そんな俺を見た麗華がおれに抱きついてくるではないか。
車の中であり俺たちしか利用していないとはいえ運転手がいるので二人っきりという訳でもなく、そもそも移動中の車の中故に危ないので大人しくしていて欲しいというのもあるのだが、それよりも何よりも麗華の大きな胸が俺の腕に押し付けられているのを一番にどうにかして欲しい。
というか、今日の麗華は真夏なだけあってよりダイレクトに柔らかさが伝わってくる上に、胸元まで開いている為俺の腕で押し潰された巨乳が胸元から諸に覗けてしまうのである。
何度も言うが、俺も思春期真っただ中の高校男児であり、人並みに性欲はあるのだ。
こんな事をされて並みの高校生が我慢できようか?
否、我慢できる筈がないのである。
ただ、この性欲を爆発させたら麗華はどうなるか予想もできないという恐怖心が俺に僅かばかりの理性を残し、何とか耐える事ができているに過ぎない。
もし今俺の腕に胸を押し付けているのが、性欲を世間一般の女子高生ほどの性欲を持った麗華であったのならば俺は間違いなくタクシーの運転手などどうでも良いとばかりに麗華のお胸様を揉み始めていただろう。
それはあくまでも俺が襲う側であるからであり、今現在の俺は襲われる側である為そんな事をしたら逆に襲われるからこそ踏みとどまれているだけに過ぎない。
なんで男性である俺の方が襲われるかもしれないという恐怖心を感じなければならないのか。
そんな緊張感と恐怖心を感じながらタクシーは俺たちを乗せて走っていく事三十分。 ようやっと目的地のホテルに到着したようである。
ちなみにこのホテルはタクシーの運転手に安くておススメのホテルを聞いて勧められたホテルであり、移動中事前に電話にて空き状況は確認済みである。
そしてここまで運んでくれたタクシーの運転手さんに感謝の言葉を告げて降りると、さっそくホテルの受付へ行きチェックインをする。
部屋はよくも悪くも普通のビジネスホテルなのだが、俺はベッドを見て固まってしまう。
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