第88話 でもコレだけは間違えないでちょうだい





「まさか、お前達が付き合っているとはなぁ」


 そう言いながら眉間を指でも揉み始める生徒指導の先生である通称ゴリ山先生は、難しい顔をしながら俺と麗華をみる。


「別にこの学校は男女で付き合う事は禁止にしていないのだが、さすがに首とリードを着けてまるで犬の散歩をするかのごとく登校してくることまで許した覚えはないんだよな……」

「ですがゴリやm……岡山先生。 校則にそんな事は一言も記載していないではないですか」

「いやもうそういう問題ではないだろう。 というか常識の範疇で考えてくれよ。 書いてないから良いというのは流石に暴論だぞ。 というか今、俺の事をゴリ山と言おうとしていなかったか? 氷室」

「気のせいです」

「まぁ、もう良いわ。 放課後首輪とリードを返してあげるから取りにくるように。 あと登校時はもちろん、下校時もダメだぞ?」


 そしてあの後俺たちはあのままの勢いで登校してしまい、校門前で生徒に挨拶をしていた生徒指導の先生であり現代社会の先生でもあるゴリ山に捕まってしまい、そのまま職員室へと連行されて軽く説教をされていた。


 まぁ、流石にそうだよなと俺は思っていたのだが、麗華はまだな得していないのかゴリ山から解放された後もまだ不服そうである。


「流石にむくれても無理だと俺は思うぞ?」

「……こうなったら首輪とリードを着けて登校することを許可するために生徒会長になるしかないのかしら?」

「いや、流石にそういう理由で立候補するのはやめてくれ」

「で、でも……首輪とリードがつながっていると『ご主人様と繋がっている。 私はご主人様のペットなんだ』という安心感を感じる事ができるもの」

「なぁ麗華」

「何かしら?」

「俺が麗華の事が、異性として愛しているんだけど、それでは俺と麗華が心で繋がっているという事にならないか? もし麗華も俺の事を、その、愛してくれていればという条件ありきだけど、俺は心でも麗華と繋がっていたいんだけど?」

「…………ず、ずるいわ。 そんな言い方。 確かに私はご主人様を、犬飼祐也を愛しているわ。 でもコレだけは間違えないでちょうだい。 私はご主人様が私の事を愛している以上に愛しているのだから」

「え? なんだって? 聞こえなかったからもう一回言ってくれないか」


 そして麗華は顔を耳まで真っ赤にしながら俺が麗華の事を愛している以上に愛していると言ってくれるではないか。


 俺はその事が嬉しくてついついちょっかいを出してしまう。


 そして、首輪がダメならばチョーカーをサプライズで愛しいペットの為に買ってあげようと、そう思うのであった。



───────────────────





これで当作品


● 学園一のマドンナで氷の女王と呼ばれる氷室麗華は、俺のペット


は完結となります。



 ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。


 面白かったと思った方は星で評価してくれればとても嬉しく思いますっ!!٩( ᐛ )وやー




 もしかしたらカクヨムコンテスト期間中にてその後の話を書くかもしれないです( ^ω^ )予定は未定


下記宣伝


●ネトゲの夫の中身がクラスのイケメンとか聞いていない:完結済み


●転生悪役令嬢は闇の秘密結社を作る:完結済み


● 婚約破棄された公爵令嬢、日本へ嫁ぐ:連載休止中(カクヨムコンテストにて再始動予定)


● 学校内でトップ1、2を争う美女二人が、催眠術アプリが俺に効くと勘違いしていて地獄だ:連載休載中(カクヨムコンテストにて再始動予定)



 では、また皆様と会える日を楽しみにしております( ^ω^ )ノシ 


 ありがとうございました。


後、最後に星が欲しい。 ほしだけに


なんちって(^ω^)







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