第69話 生理現象
しかしながら普通にこれは大丈夫じゃないというか、間違いなく一線を超えている行動のような気がするのだが。
とりあえず今の麗華は興奮しすぎてハイになっており、思考回路がバカになっている可能性が高いだろう、と思いたい。
普段から思考回路がぶっ壊れている可能性については、考えなかった事にしよう。
そして、俺本心としては、拭きたい。 非常に拭きたい。 しかしながらこれ以上にこれ以上踏み込めば俺の中の価値観がぶっ壊れてしまいかねないという恐怖の方が大きく、なんとか踏みとどまれている状態である。
今でこそ麗華の首に犬用の首輪(首が痒くならないように事前に手入れをされている)を付けたり、その首輪にリードを付けたりという行動にあまり抵抗感がなくなって来ているのだ。
この事からもこれ以上俺の中の価値観がぶっ壊れてしまうとかなりやばい事だけは分かる。
「ねぇ、ご主人様。 流石にこのままというのも気持ち悪から早く拭いてほしいのだけれども?」
そんな俺の葛藤など知ってか知らずか麗華は俺へ『気持ち悪いから早く吹いてほしい』と急かしてくるではないか。
いや、確かに麗華の気持ちもわかるのだが、それを拭くのが俺であるというのがそもそも問題なのであり、その問題が解決していない以上悩んでしまうのは致し方ない事なのでもう少し待ってほしいのだが……。
しかしながら麗華も麗華でこの大事な部分を拭いてもらうという行為は恥ずかしいのか顔は今まで以上に真っ赤になっており、それでも自分の欲望の方が優先順位は高いのか俺に拭いて欲しそうに潤んだ瞳をしながら上目遣いで見つめてくるではないか。
その、羞恥心と期待がないまぜになって上目遣いで見つめてくる麗華の姿を見ると、もうどうなってもいいやという感情になってしまうから恐ろしい。
そして麗華の顔が真っ赤に染まっているところを見ると『大事な部分を拭くという動作故に大事な部分を見られる』という事はおそらく理解しており、そのことからも見られる覚悟はしているということなのだろう。
そこまで考えた俺は、その瞬間頭がバカになり急激に知能が下がっていくのが分かってしまうのであった。
◆
「…………つ、疲れた」
「御免なさい……で、ですが、その、興奮して濡れてしまうのは生理現象なので大目に見てほしいわね…………」
そしてあの後俺は知能が下がって本能に委ねてしまった結果麗華の大事な部分を拭く事にするのだが、これがまた大変で拭いても拭いても粘着力がある液体が溢れてくるは、麗華の口からは偶にいやらしい吐息が漏れてくるわでなかなかに大変だった。
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