第63話 間に合っていただろ絶対
「あら……おかしな事を言うのね、ご主人様は」
「いや、どこがだよっ!?」
「だって、乙女の心を持っているからこそのこのプレイをする意味があるんじゃないの。 羞恥心を感じるからこそ、その羞恥心がご褒美になるのよ。 羞恥心を感じれば感じる程それが私にとって快感に変わるのだけれども、同じ個室に入ってご主人様がいる前で用を足す。 考えただけでもうイッテしまいそうな程感じてしまうわね」
そして俺の言葉を麗華は『おかしな事』だと切り捨て、なぜ乙女心があるからこそこのようなプレイをするのかを力説するではないか。
いやもう言っている意味がマジで意味わからないんだが? 恥ずかしいからこそ、その恥ずかしさを感じるためにやるってそれはただの変態ではないか…………そうだ、麗華は変態だったわっ!!
そして何故こんな思考になるのかと頭を抱えたくなるのだが、そもそも麗華はドが付くほどの変態であった事に気付き、納得してしまう。
しかしながらまさか流石の俺の麗華がここまでの、自分のトイレをする姿を俺に見せたいとおもう程の変態であるとは思いもよらなかった。
そもそもペットになりきるのが好きなだけであって、こういうプレイはまた別だと思っていたのだ。
「まったく……でも私はできるペットだからご主人様が指示をしやすいように予めスカートを脱いでおくわね」
そして麗華はまるでスカートを履いているから俺が指示に困っているような事を言うと、俺が返事をする前にスカートを脱ぎ始めようとするではないか。
「ちょっと待てっ!! スカートを脱ぐ必要はないだろっ!!」
「あら? スカートは脱ぐ必要がないのならば初めに言ってくれないと分からないじゃない。 もう脱いでしまっわ」
流石に麗華がスカートを脱いだ場合はパンツが丸見えになってしまうので、麗華がスカートを脱ぐ前に止めに入るのだが、明らかに俺の指示は間に合っていた上に聞こえていたにも関わらず麗華はそのままスカートを脱出から俺に指示を出すのが遅いと言うではないか。
そして露わになる黒いレースのエロいパンツ。 そして、あんな事を言って自分からスカートを脱いだにも関わらずなんだかんだで恥ずかしいのか麗華の頬と耳は真っ赤に染まっている。
「…………いや、間に合っていただろ絶対っ!! 俺が指示出した時はまだスカートは履いていたよなっ!?」
そんな麗華の姿に俺は思わず見惚れてしまい、指摘するのが一拍ほど遅れてしまったのだが、それでも俺は欲望に打ち勝ち麗華に指摘できた事を誰か褒めて欲しい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます