第45話 ダメなペットには躾っが必要
「いえ、そこまで言われれば私も『確かに』と思ってしまいましたもの。 躾と言うからには私が何か粗相、または教えたい芸があってこそであり、粗相や教えたい芸などが無いにもかかわらずスパンキングしたところでそれはただのSMでしかないという事に気付いてしまったのよ。 ほら、私って完璧主義的な所があるじゃない?」
いや、何が『ほら、私って完璧主義的な所があるじゃない?』だよっ!? ぶっ飛ばすぞっ!! いや、実際にぶっ飛ばさないのだが、この場合ぶっ飛ばしたらぶっ飛ばしたで躾にカウントされて麗華の思う壺なのかっ!? チクショウっ!!
「な、何やってんだよっ!?」
そして俺は麗華の掌の上で踊らされているのでは? と疑心暗鬼になりかけたその時、麗華が俺の目の前でスカートをたくし上げてパンツを俺に見せて来るではないか。
そのパンツは黒い色のレースで出来たパンツであり、高校の制服とのギャップが相まってとてもエロく感じてしまう。
って、そんな事を考えている場合ではなくて麗華は一体何をしようとしているのか、いやな予感しかしないんだが気のせいだろうか?
「何って、先ほども言ったじゃない。 今私はこれからここでお漏らしをするからしっかりと見ていてちょうだい」
「しなくていいっ! しなくていいっ! しなくていいっ! しなくていいっ!! ストップっ! ストップっ! ストップ!」
「まっく、何ですか? 私だって恥ずかしいのを我慢してスパンキングの為にこれからご主人様の部屋で粗相をしようとしているところなんですから。 心配しなくてもしっかりと粗相をしてあげるからそこでドシッと構えて堂々と見守っていてちょうだい」
「いやいやいやいや意味わかんないからっ!! てか今から粗相をすると分かっていて見守るやつはいないからっ!! むしろそんなとこを見た飼い主はまず止めさせるからっ!! てかもうこれ自体がもう躾が必要な行為だよっ!!」
あんまりな内容に思わず声を荒げて麗華にへこの部屋で粗相をするのを止めさせる。
そして俺の必死な言葉が麗華に伝わってくれたのか、麗華はたくし上げているスカートを下ろしてくれるでは無いか。
それを見て俺は心の底から安心してしまう。
こんなところで粗相をされたらたまったもんじゃない。 それに間違いなく俺が母親に殺され妹からは今まで以上に軽蔑される未来が容易に想像できてしまう。
そんな地獄のような未来を阻止できただけでも上出来だと、俺自身を褒めてやりたいほどである。
「そ、そうよね。 ご主人様の言う通りね」
「あぁ。 やっと分かってくれたか」
「こんなところで粗相をしようとするダメなペットには躾っが必要よねっ!!」
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