第2話 学生生活

残りが2年しかないならそれを病院で過ごすのはもったいないと思う。たしかに病院にいれば治療法が見つかるかもしれないが見つからない可能性の方が高い。だから私は普段通り学校に通うことにした。




「優子!?大丈夫なの!?」



夏美が声をかけてくれた。



「うん!いきなり倒れちゃってごめんね!」




夏美とは中学からの親友だ。夢も同じ教師という道だったので進路が合うのは必然だった。




「優子が無事ならそれでいいよ!」




夏美は微笑む。夏美はすごく明るい性格をしている。そして私が迷った時には的確な助言をくれる。私と夏美は正反対の人格だ。周りの人からなんで一緒にいるのか不思議がられてもおかしくない。




「入院とかはしなくていいの?」




夏美は面倒見もいい。教師になる人格そのものだ。私は夏美のような人になりたいと心から思う時もある。





「大丈夫!いつも通り過ごしてもいいってお医者さんに言われた」




「そっか!じゃあさっそくなんだけど今週の日曜日って暇?」




「なんで?」




「別の大学との合コン!優子彼氏いないでしょ?きてよ!」




人との交流の場所は得意ではない。夏美から誘われたのも初めてではない。いつもなら断っていた。しかしこんな機会あと何回あるかわからないし新しい経験もしようと思ったから私は行くことにした。

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