第2話
登校後、秋と海斗とは別々の靴箱入れに移動した。先に内履きに変え終わった私は先に教室に向かった。海斗はクラスが大分離れており、逆に秋とは同じクラスで咳がとても近かった。教室に着くと、埃っぽい空気を入れ替えるため窓を開ける。春らしい匂いと少し暑い風が同時に入り、なんだかいい気分になる下をちらりと除くと別のクラスの幼なじみの存在のような天野 青が、歩いていて声をかけようとして窓から身を乗り出すと電気をつける音と共に、秋が入ってくる。
「…自殺はしないでね。」
そう元気なさげに秋は言った。
「青がいるんだよ!ほら!」
それに対して、私は仲の良い青が朝早く登校したことに対して喜んでた。それに気づいた秋は窓辺によると私と一緒に青を呼びかけて手を振った。
「あおー!! おはよぉー!」
当たりをクルクル見回してようやく気づいた青はこっちに向かって気だるそうに手を振った。
「いつも通りだね、天野さんは。」と秋。
「相変わらず、青は可愛いよ」と私が言う。少し間が空いて、ようやく自分は秋と2人きりだということに気がつき、我慢ならずトイレに逃げ込んでしまった。
(あーーー、もう何やってんだ、私!)
せっかく仲良くなれる機会なのに、逃げてしまうなんて正直自分でも後悔してた。
ずっと好きだった。2年生の頃からずっと。せめて受験が始まる前にこの気持ちを相手にぶつけようと思っていた。
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