さよならもいえずに
後悔
第1話
朝、6:00頃に起床し、身支度を済まして7:05には家を出て、学校に向かう。扉を開けると澄んだ空気が気持ちいい。うちから学校までは約30分。8時10分までの登校。だけど、私は朝早くほとんどいない時間帯に登校する。なぜなら朝は彼に会うからだ。彼とは、去年から同じクラスになった、中森秋。身長は 160cm超えで、眼鏡をかけている、いかにも好青年な風貌だ。今日もいつも顔を合わせるお社の前で挨拶を交わす。
「おはよう、石城さん。」
「おはよー、知佳。」
秋の声と、彼の幼なじみで私と同じ部活の海斗が挨拶をする。
「…おはよー」
少し遅れて挨拶すると、三列に並んで私たちは学校に向かった。
学校への登校中、秋というより、海斗とずっと話していた。最近ハマった漫画のこと、同じ部活仲間のこと、たまに秋も混ざって話をした。それだけで私はとても満たされた。
でも、少しだけこの頃からなにか胸騒ぎがしていた。今思えば、もっと最初から気づいてあげれたらと心から後悔していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます