第9話

富士山の修学旅行で、富士五湖のマリモをお土産に2つ買って帰り、1つを弟にあげた。「可愛い~」ってめっちゃ喜んでくれた。


あたしの高3と同時に、弟も高校生になった。付近でいちばん賢い高校に入学。


あたしは高校の文化祭で、美術部として毎年、絵を展示していた。高校最後の文化祭でも、富士山の幻想的な風景画を描いた。


あたしは高校を卒業して服飾の専門学校に入学。霊の女の子も、きみちゃんも、めっちゃ喜んでくれた。

最初の授業で、新入生の体の採寸を行うため、教室で服を脱いで、みんな下着姿になった。

あたしの体は、女の子みたいに、めっちゃ柔らかく曲線的な可愛い体だったから、まわりのみんなも、ちょっとびっくりして見てたけど、それから普通に、みんなと体の採寸をやった。


家では色んな霊の存在を感じる。まず家全体を守ってくれてる霊。

各部屋には、それぞれの部屋を守ってくれてる霊。

あたしの部屋には芸術家の女の子の霊。

弟の部屋には何か学問的なお方の霊。

中学の先に阿武山古墳あり、家の近くにも今城塚古墳あって、家で霊の存在を感じても、おかしくない土地柄。

うちの家は、何時代かわからないけど、もしかしてみんなの集まる集会場、もしくは学校みたいなところだったのかな。凄い強力な霊の存在を感じる。


あたしは専門学校で服飾デザインや洋裁など、しっかり学んできて、学校も最終学年の3年目になった時、弟は現役で東大に合格した。弟の部屋に存在してる霊は、学問的にめっちゃ強力な霊なんやろなあ~って思った。弟は、あの部屋にいて、中学、高校と、6年間で、めちゃめちゃ本を読んだり勉強したりしていたの、あたしも、わかっていた。

そのかわり、あたしの部屋の霊は、芸術家の女の子だから、あたしも、その女の子のおかげで、もともと好きだった芸術をもっと好きになり、つねに芸術に高い意識を持つようになった。


あたしは、きみちゃん先生と結婚したい。あたしは体育もめっちゃ好きだから、あたしときみちゃんとは、めちゃめちゃ似合っている。専門学校を卒業して、あたしも就職したら、きみちゃんにプロポーズするぞ~!

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ちっちゃな、恋するあやめちゃん ヤッキムン @yakkimn

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