重なるかばね、麗しき日々
我々はそれぞれ体に直接赤い値札を貼られ、ジャンルごとに分けられた売り場の、一番下のカゴに無造作に放り込まれた。
ミニカーと怪獣たちは別の売り場に運ばれたようだが、私やメックキング、変身ベルトや光線剣は
誰かに買って貰えるかも知れないという私の
ガラスの棚板の上の段には、最近のヒーローや海外映画のスターたちのほぼ新品の箱が綺麗に陳列され、割と定期的に売れてゆく。
だが今のご時世、いかな捨て
なんのことはない。我々はやはり
いずれ一定の
それでも私は前より
ほんの数回、ほんの数十秒とは言え、また子供に手に取って貰え、遊んで貰えたのだから。
また長く続くかと思われたそんな日々は、意外に少ない日数で終わりを告げた。
再び私を持ち上げる、大きな大人の、男の手によって。
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