現地到着

 アイリス・クリスタ、基、半田の刃さんは、今回の任務において、俺の相棒となった訳なんだが...



「なっなんでこんな物をッ///」

「ウエイトレスも似た様なもんだ... 我慢しろ...」

「きっ、貴様も同じ物を着てから言えッ....」



 相変わらず、アイリス・クリスタの人格入替に慣れないという事はひとまず置いておいて、我々は、訳あって秋葉原にいた。


 メイドとウエイトレスのコスプレをして。



「貴様ッ... 服を交換しろッ...」



 アイリス姉が裾に掴みかかってきた。


 どうでもいい事だが、冷静沈着な方をアイリス姉、愛嬌がある方をアイリス妹と呼ぶ事にした。


 今、この瞬間に決めた。



 からんからんからんからん。



 アイリスの携帯が鳴った。



「はい! こちらアイヴ組です!」



 アイリス妹よ、頼むからアイヴ組は止めてくれ。



「あ、アイニャン。アキバ組の調子はどうニャ?」

「今の所、愛呪らしき影は、見ておりません。ですが――」

「――あ、じゃあ大丈夫ニャ! 引き続き頑張ってニャ♪」



 ガチャ。



「この格好はどうにかならないのかァ???」



 アイリス姉様。こちらを睨まれても困ります。



「もう行こうよ。言っててもしょうがないや...」

「俺らの目的は.... アキバスターだっけか?」

「そう。」



 何なんだそれは。



「アキバスターって何だ」

「アキバスターっていうのは....」



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 枯木灰と可美京介。


 カミカイ組。



「そォう。2人揃って神回って訳なのサ!」

「ほんま。うるさ....」



 二名は神田に送られた。


 スーツ姿で。



「にしても本当に24歳には見えな――」



 ぐーぱんちをかまえる。



「――次言ったらシバく。」

「に、にしても本当に変装になってないんじゃ――」



 ぐーぱんち。



「――しね」



 おこ。



「じ、じゃあ....... 探しますか........ ノウカの奴らを.....」

「あぁ、そうだな」



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 半田流と嘉承葵。


 ガレオイ組。


 二名は御茶ノ水に送られた。



 プるるるるるるるる。


 半田の携帯が鳴った。



「こちら域。ガレオイ組、着いたか?」

「着きました。後、ガレオイ組って言うのやめて下さい....」



 アイリスの距離問題は、域さんが解決してくれた。


 域さんが常に、人刃との繋がりを延長してくれるとのことで、何とかなったのだ。


 ペアを分けない方が早かったと思うんだが...



 後はペア相手よ......



「アレを食いたい。十年ぶりに」



 と、さっきからあらゆる食べ物にこの決まり文句を付けて、食べに行こうとする。


 二分前なんて白米指してこの決まり文句。


 白米10年ぶりは、日本人として無理があるだろ...



「ほら、行きますよ。」

「私のピッツァぁ........」



 三級基礎二の時は、凄まじい殺気放ってたのになぁ....



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「で、なんでワイらが一番重要そうな所なんや...」

「それは私も思ってました.....」

「にしてもなァ....」



 雨音歩、お姉さんセット。

 花咲桜、制服セット。



「このセットは、確実に悪意あるよなァ?」

「ど、同感ですねッ....」



 おこJKとおこおじ。



 サクユー組は東京駅を訪れていた。


 初代愛呪の秘密を求めて。

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