きゃっ

 久方ぶりに実家に戻った時の話だ。


 両親が揃って一階で食事を続けているのを尻目に、さっさと食事を終えた私は自室に戻るため階段を上がる。すると、衣装部屋から煌々と灯りが漏れ出ている。

 扉こそしまっているものの、電気が点けっぱなしで隙間から光りが暗い廊下に差し込んでいた。

 電気代の無駄だと思いながら、部屋の傍にあるスイッチを押して灯りを消す。

 すると、部屋の中から小さく悲鳴が上がった。

 女声だったので、恐らく母の古着か何かだろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る