実話怪談／澱

エラーメッセージ

　とある事件（というほどでもないが、多分こういった体験をしたことのない人にとってはそうだろうから事件と称する）について書いていた時のことだ。

　ちょうど深夜帯、日付変更も間近となって、夜闇の中私の部屋の明かりだけが白々しく灯る時間。キーボードを淡々と打鍵する音だけが部屋の中に響く。

　話も佳境、書き上がったら寝るか、というところで突然パソコンがシャットダウン。

　結構長く使っているので、もしや寿命か？　と疑いながら再起動する。

　すると、真っ黒な画面に見慣れないエラーメッセージが出た。

　YAMETE

　私が機械に疎いから知らないだけで、もしかしたらこういうメッセージもあるのかもしれない。もし知っている人がいたらどういう意味なのか教えて欲しい。

　とりあえず日本語に読める。もしかしたら他の言語にこういう単語があるのかも知れないが、学が無いのでわからない。

　まぁ、なんとなくこの話をされるのは嫌なんだろうな、とは伝わった。

　嫌がらせで書いているわけではないので、その話は封印することにする。代わりにこの話が出てきた、というわけだ。