第17話

高校の修学旅行で富士登山に行った。推しのアイドルに、生配信の番組中に

「修学旅行で富士山に登るよっ!」

って言ったら、

「修学旅行なのにハードだねっ!」

って言われたけど

「高校生だから平気だよっ!」

って答えておいた。

美術部として、メンバーのイレーヌちゃんと富士山に登りながら、実際の富士山の景色を、撮って、生配信してみた。

イレーヌちゃんの登ってる様子を撮って、それを生で配信しながら、富士山を登って行った。

頂上付近に行くと、大きな鳥居が立ってた。

そこをイレーヌちゃんにくぐってもらって、動画を撮ってた。

そしたら、急に、白くて濃い霧がフワーッと、辺り一面をおおいつくして、今まで見えてた、友達も、富士山の景色も、何もかも、真っ白で、何も見えなくなってしまった。

イレーヌちゃんだけは、ボクの横に立ってたから、イレーヌちゃんと手をつないで、白い霧の中、2人で、しばらく、じっとしていた。

ぜんぜん、真っ白のままだったから、霧の中のイレーヌちゃんの動画を撮って配信してみた。

なんとなく、神秘的な雰囲気、めっちゃ漂っていた。

富士山が

「よく、ここまで登って来てくれましたねっ!」

って言ってくれてるみたいだった。

イレーヌちゃんも、富士山に登れて、めっちゃ喜んでいる。

イレーヌちゃんが、いくら手を振り回しても、飛び上がっても、あたりを駆け回っても、真っ白いままだった。

今日の、富士山に登った記念に、イレーヌちゃんと抱き合ってキスした。

しばらく、ずっと、真っ白いままなので、抱き合って、ずっとキスしてた。

やがて、ようやく、風が吹くとともに、フワーッて、白い霧も晴れていって、あたりの景色も見えはじめた。

白い霧の晴れていく様子と、その中のイレーヌちゃんとを撮って、また配信してみた。

まわりのみんなも、ワーワーきゃーきゃー騒ぎながら、富士山を降りて行ったりしていた。

イレーヌちゃんとボクは、鳥居をくぐって、もうちょっと富士山を歩いた。

まわりの景色を動画に撮ったり、絵を描いたりした。

それから、イレーヌちゃんと手をつないで、富士山を降りて行った。

お土産屋さんで、富士五湖のマリモを買って帰った。丸くて、ちっちゃくて、可愛いマリモ。

バスガイドさん、めっちゃ可愛くて、修学旅行中に色々話をしていたら、めっちゃ仲良くなった。えっちな可愛い下着を好きな話をしていたら、最後に、バスガイドさん愛用の下着をプレゼントしてもらえた!

「これあげるから、ちゃんと使ってね~」

って言われた。

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