第10話

ボクの部屋にいると、えっちな絵を描きたくなってくるし、あとは服を作りたくなってくる。そして、ボク自身、日に日にえっちな女の子の体になっていってる。

イレーヌちゃんの部屋は、どんな感じなんだろうかって思って、イレーヌちゃんの部屋に行ってみた。そしたら、入った瞬間、めっちゃ勉強したくなってきた。本を読んだり、ネットで調べたりして、とにかく、何か新しいことを勉強したい気持ちになってきた。

もしかしたら、イレーヌちゃんの部屋の霊は、学問の霊なのかもしれないなって思った。

イレーヌちゃんも、ボクの家に来てから、なんか、めっちゃ勉強したくなってきたって言ってる。

高校の美術部で、ボクといっしょに絵を描いてるけど、部屋に帰ったら、美術の題材となっている、神話や宗教までも色々と勉強したくなるって言っている。ヴィーナスの絵を見ても、ヴィーナスについての歴史や物語について、めっちゃ知りたくなってくるらしい。

ボクも、イレーヌちゃんの部屋にいると、ボクも美術好きだから、美術の歴史について、めっちゃ学びたくなってきたし、服を作るのも好きだけど、服装の歴史までも知りたくなってきた。服のパターンまでも勉強してみたくなってきた。服の色んな素材のことだとか、イレーヌちゃんの部屋にいたら、どんどん色んなことを勉強したくなってくる。

だから、高校の試験の時には、イレーヌちゃんの部屋にいって、いっしょに勉強させてもらっている。わからないことは、イレーヌちゃんの部屋に行って、イレーヌちゃんに聞いてみるようにしている。そしたら、イレーヌちゃんは、どんな教科も、ボクの質問に、すぐ答えてくれる。

でもボクは、ボクの部屋にいる女の子の霊のことが、なんとなく好きだ。

毎晩、ボクは、その女の子と会いたい気持ちになっている。毎晩あらわれて、優しく愛撫してくれる。


高2の時に、パパとママは、またパリに行って仕事することになったので、大阪の家では、ボクとイレーヌちゃんと、2人で暮らすことになった。

ママは服や下着をいっぱい置いていってくれたから、それを着て、高校には行っている。

イレーヌちゃんは、料理上手だから、ごはんはイレーヌちゃんがつくってくれる。高校に持って行く、お弁当も毎日、イレーヌちゃんがつくってくれている。

だから、料理以外のことは、ボクの担当に、だいたいなってる。

食材はママがパリから、送ってきてくれている。イレーヌちゃんは、それを使って料理してくれる。

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