第9話
高校生になったら、ママがボクに服をいっぱいくれるようになったから、それを着て、高校に行っている。
ママは服を作るの好きで、ボクのちっちゃい頃から、ボクの服も作ってくれて、いつもママの作ってくれた服を着ていた。
高校に行く時は、だいたい、いつも、動きやすくてシンプルなやつにしている。
たまに間違って、派手な服を着て行ったりするけど、高校のみんなは、ぜんぜん良いって言ってくれてる。派手めな服で行った時は、みんな、けっこう、ボクに声をかけてくれて、その人なりの表現方法で、服のことを誉めてくれてるから、みんなも、ボクといっしょで好きなのかなあ~って思って嬉しくなっている。
高校にも可愛い下着を着て行ってる。体育の時の着替えとかは、ボクは女子のほうでやってるから、女子もみんなボクの下着も気に入ってくれてる。
ボクの体は女の子みたいだから、着替えてる時も、女子のみんな、ボクの体を見て、
「あやめちゃんの体って、本当に女子の体みたいよねっ!」
って言ってくれる。
部屋にいても、ついつい、えっちな女の子の絵ばかりを描きたくなってくる。えっちな女の子の絵を描いて、そこに、ボクも加えて、2人でえっちしている絵を描きたくなってくる。まるで、霊の女の子とボクとで、えっちしているところを絵で表現しているみたいだ。もともと、えっちな女の子は好きだから、描きたくなってくるのもわかるけど、ボクの部屋にいると、絵に描きたくなってしょうがないのだ。霊の女の子に描かされているのかも。霊とボクとでは、実際に体と体とをあわせて、えっちすることは、たぶんできないのではと思うから、霊は、ボクとのえっちを絵に描いてもらって、それを見たいのかな。
ただ、実際に、毎晩、霊の女の子はあらわれて、ボクの上に優しく乗っかってきて、優しく愛撫してくれてる感じは、いつもしているから、霊の女の子的には、いつも実際にボクとえっちしているのかもしれない。ボクには、霊の女の子の姿を見ること、できてないから、女の子は、ボクに絵に描いてほしいのだろうか。ボクとのえっちな姿を。
あとは服を作りたくなってきて、ママのミシンで服を作っている。
イレーヌちゃんは、やはりイレーヌちゃんの部屋で、霊の存在を感じてるみたいだ。イレーヌちゃんは、めっちゃ勉強したくなってくるって言っている。世界史でも日本史でも物理でも化学でも、大阪のボクの家に来てから、色んなことをめっちゃ勉強するようになったって言ってるから、もしかしたら、学問の霊なのかもしれないなあ~って思った。
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