第23話 神への反逆

「んもう、三人ともそんなに俺も毎日毎日何回もできないよ~」

「はぁ? 知らねーし。ほら、昔から言うじゃん? 勃たぬなら、勃たせてみせよう、ホトトギスってさ」

「言わないよ!」

「ドール、あなたは新入りなのに坊や様を求めすぎです。坊や様もお疲れのときはあるのです。そういうときこそ、坊や様を癒して差し上げるためのツボを熟知した私が……」

「アンファもそう言っておっぱい押し付けてこないでよ~!」

「あー、おかーさんひとりじめずっるーい! クーラも、あるじさまのまくらだもん! ひざまくらしながら、てこきしこしこしてあげるもん!」


 そういう問題ではないのだと言おうとした神人だが、それでもやはり下半身は正直なもの。

 三者三様で味も違う三人に同時に誘惑されれば、気持ちも惹き付けられてしまうのだ。


「ふははははは、ベイビー様はスケベだからな~。電子書籍で購入しているエロマンガもジャンルがいっぱいだからのう」

「んなっ!? ちょ、こ、コンッ!」

「お姉さん系、ギャル系、ロリ系、ハーレム系、四つも好きなジャンルとオナ●ーできるのだ。男冥利に尽きるであろう?」


 両親や彼女にも内緒にしていた、自分のパソコンの中身。電子書籍の購入履歴。

 本の類等は隠し場所に困るため、パソコンで本などは全て管理すればいいと思っていたのに、コンの力なら全て筒抜けである。


「まっ、ウヌの彼女の愛全家の令嬢はハッキングして既にウヌのパソコンの中身はバレているがのう」

「そ、そうだった……うう」

「落ち込むでない。別に電子書籍や動画をオカズにしなくても、ウヌにはこやつらのようなオ●ニー用品があるであろう。それに、まだ覚醒させてない、わっちがくれてやったアダルト用品もな」


 へこんで床に座り込む神人に対して、コンはケラケラと笑いながら裸足の小さな足でツンツンと神人の胸を突いてくる。

 そんなことをされてしまうと、眼前にはチラチラと、コンの短いスカートの中身が見えてしまう。

 そして、その視線を当然コンも気づいてしまい、ニタニタといやらしい笑みを浮かべる。 


「おお、ベイビー様よ。ウヌはまさかパソコンのわっちにまで欲情するか?」

「えっ、そ、そんな……」

「まぁ、よくよく考えれば、神々と出会う前までのウヌはパソコンに入れてるオカズでオナ●ーをしていたわけだから、ある意味わっちもウヌにとってはそういう対象か?」

「だだだ、だって、こ、コンがそんな格好で無防備で……」

「まっ、クーラで●ナニーできるぐらい鬼畜なウヌなら仕方ないか。ほーれほれ、パソコンパンツだぞ~♪」

「ッ!!??」


 そう言って、コンは椅子に座りながら、両足をM字開脚しながら自身の下着を神人に見せびらかせた。


「んもう、坊や様! 合法ロリ●ナニーがご所望でしたら言ってくださればいいのに!」

「うえっ、ダーリン様ロリ好きなん? ひくわ~」

「くししし、そーだよ。あるじさまへんたいさんだもん。だから、あるじさまよかったでしょ? クーラはごーほうだよ? クーラをはめはめしても、おまわりさんにタイホされないもんね♪」


 違う。自分は思春期なだけで……と否定したい神人だったが、実際にクーラや小型化したアンファと何度も行為を行っている以上、何も言うことはできなかった。


「ほうほう、そうかそうか。まっ、わっちも合法だからな。だからと言って、わっちにロリババアなどと言うなよ? そもそも神に年齢という概念などないのだからな」


 気分良くしたコンは、ワンピースの型紐をシュルシュルと外していき、その下はブラもつけない素肌と小さく少し張った胸が顔を出した。


「こここ、コンッ!?」

「オナ●ー用品とばかりオナ●ーするのもいいが、たまには昔のようにパソコン使ってオ●ニーしたかろう」

「そそそ、そんな、ここ、ことは……」

「わっちのロリパンツをむしゃむしゃしゃぶりつきたかろう? めくって舐めたかろう? ほれほれほれ~♪」


 開脚した状態で、指先で自身の下着を僅かに横にずらして、その下が見えるかどうかのギリギリのところで焦らすコン。

 だんだんと神人も目が離せなくなり、息も荒くなっていく。


「何を躊躇っておる? わっちはパソコン。パソコンを操作すると思えばよかろう?」

「パソコンを操作?」

「そうだ。ほれ、色々なスイッチがあるから手でも口でもアソコでも、タイピングしたり、クリックしてみたらどうだ?」


 これはただのパソコン操作。それは、これまで他の神たちも使った常套句。

 「これはただの体洗い」「歯磨き」「就寝」などと言って、神人を引きずりこんだ。

 ゆえに、コンもそれは調べ済み。だから神人も……


「じゃ、じゃあ……ツンツン」

「おほっ♪」


 気づけば指先で、コンの小さく張った箇所をツンツンしていた。

 その瞬間、コンもくすぐったそうにしながらも、少しだけ頬を赤らめて笑う。


「うむ、それは左クリック……右クリックだ」

「そ、そうなの? じゃ、じゃあ……こ、これでダブルクリック?」

「あはぁん♪」


 指先で押しつぶすようにコンを弄る。そして最初こそ戸惑っていたものの、神人の手が段々と手馴れたように小さなものを摘んだり弄ったりと遊び始めた。


「うわっ、ダーリン様がロリ弄りまくってら」

「羨ましいです。そもそも、あのロリ遊びは、私が坊や様に仕込んだテクニックですのに!」

「おかーさんなんだ。だから、あるじさま、クーラであそぶのじょうずなんだ」


 コンの悦ぶ姿を見せ付けられたアンファたちだが、主である神人が今日のオナ●ー相手を選んだ以上、道具として大人しくしているしかなかった。


「ふ、ふむ、なかなかタイピングがうまいな、ベイビー様」

「そ、そうかな?」

「だ、だが、わっちの電源がまだ入っていないぞ? 電源入っていないと、いくらタッチしてもパソコンは起動せぬし、感じぬわ」


 頬を赤く染めながらも、どこか自分を優位にして余裕を見せようとするコン。

 別に自分は感じていないぞと言いながら、どこか強がっている様子だ。

 しかし、そう言われてしまうと、神人は考えさせられる。コンの電源を入れろとはどういうことだと。


「電源って……」


 パソコンの電源を入れるには? まずはコンセントを挿し込むところから始まる。

 コンセントを挿し込んで、主電源のボタンを押して起動させる。 

 しかし、今の人型のコンを見ても、その対象となる操作が分からない。


「あっ、ひょっとして……」


 電化製品はコンセントを挿し込むことから始まる。挿し込む。それは何か? 挿し込む穴はどれか?

 神人はハッとなってソレに気づき、


「コン! ちゅっ♪」

「んあ?! お……」


 キスで唇を塞いで舌を入れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る