【批評企画】
スズムシさん
先程は、拙著の講評をして下さりありがとうございます。拝読しましたので、私からも批評させて頂きます。
まず、語彙が巧みで、比喩表現が丁寧でした!きっと日頃から、たくさん本を読んでいらっしゃるのだろうなと想像しました。当たり前の風景に当たり前の表現を用いず、読み手の想像力を刺激する言葉遣いが、魅力的でした。
具体的にご指摘申し上げたいのは、以下の箇所です。
『先輩をひと言で表現すると、夕立のような女の子だ。
〜とはいっても、本当に空から先輩が降ってきたわけじゃない。』
『夕立のような女の子』!突然訪れ、突然去っていくという意味では、嵐のような、という言い回しもありますが、それを夕立に置き換えることで、先輩の晴れやかな性格も浮かび上がってくるようでした!字の並びだけでも美しいです。
だからこそ、『本当に空から降ってきたわけじゃない。』の所が惜しい!折角の比喩を打ち消してしまっているような気がします。その後の展開で、先輩はまさしく夕立のように棚端くんの前に現れ、祭りの約束を交わします。そこに繋げるためなら、『本当に〜』の箇所には別の表現の可能性がありそうです!
以上です。総じて、懐かしい恋心が想起され、切ない結末によって胸が締まるような作品でした!
長文失礼しました。お読み頂きありがとうございます!
kunitate
作者からの返信
ありがとうございました。
発想が降りてくるまで気長に待ちます。
とても魅力的というわけではないけれど独特な存在感がある先輩の雰囲気を「ちかちかと点滅する切れかけの誘蛾灯」に例える文を読み、発想力が素晴らしいと思いました。
比喩と物語の雰囲気が好きです。
作者からの返信
まさになんとなく見てしまうものですよね。