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その日、男は公園で遊んでいる、女の子に目を付けた。
女の子は長い髪を、サクランボの飾りが付いているヘアゴムでツインテールにし、白地に赤いリボンと可愛い花柄の付いたワンピースを着ていた。
男はその女の子を見て、この子なら、自分の欲望を満足でそうだと思った。
(今度こそ、慌てずに、確実にヤルんだ。)
男は周囲を気にしながら、ゆっくりと女の子に近づいた。
「こんにちは。」
愛想の良い笑顔を浮かべて、女の子に声を掛けた。
その声を聞いて、女の子は振り向くと、とても驚いた顔をした。
しかし、直ぐに笑顔になると、
「こんにちは。」
と、嬉しそうに言った。
「ちょっと、見て欲しい物があるんだ。
とても珍しい、綺麗な石を見つけてね。」
男は女の子が、興味を持ちそうな事を、適当に言った。
「えっ、綺麗な石って、宝石?」
女の子が笑顔で聞いた。
「それが良く分からないんだ。
ぼく、宝石ってあまり知らないから。
キミなら解るかなぁって思って。
どうかな、一緒に来て、見て貰えるかな?」
そう言うと男は、優しそうな顔でほほ笑んだ。
「うん、良いよ。」
女の子がそう言うと、男は手を繋ぎ、公園を出て行った。
公園を出て少し歩いた所で、不意に女の子が言った。
「おじちゃんは、ロリコンさんでしょ。」
そう言われ、男はドキッとした。
そして、少し怖い目で女の子を見た。
「うん、そうだよ。
良く分かったね。」
「だって、わたし、前にロリコンさんと、一緒に遊んだ事があるんだ。」
「へー、そうだったんだ。
どんな事して、遊んだのかな?」
男は平静を装っていたが、心の中では凄くドキドキしていた。
(突然、この子に騒がれたらマズイ。
俺が連れ回していることが、バレてしまう。)
そう思って焦っていた。
「体の触り合いっこしたの。」
「へぇー、それは良かったね。」
「うん。
だから、またロリコンさんに会ったら、いっぱい触り合いっこしたいなぁって思ってたの。」
「そうかい。
じゃあ、これから、おじちゃんとしてみる?」
「ホント、良いの?
でも、石は見なくても良いの?」
「ああ、いいんだ。
それは、また今度見て貰おうかな。」
男は危険な笑みを浮かべながら、女の子を見た。
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