異世界短歌 夏
この日本水羊羹がない模様即ちここは並行世界
(並行世界の高校生:トオル
俺は気が付いた。気が付いてしまった。今俺が立ってる世界は、昨日までの世界と微妙に違うと。
何故なら、冷蔵庫の中に入れておいた水ようかんが存在しないのだ。
いや、誰かが食べたとかそういう次元ではなく、「水ようかん」という概念自体がないのだ
ああ、なんという事だ……異世界に来てしまうとは……
普通、ファンタジーでドッカンバッコンな世界にいくでしょ!)
海賊の船吹き飛ばす水龍が意外に好むわが氷菓子
(水龍の妻として異世界に召喚されたOL:真理
私は真理。水龍様の妻になれと異世界から召喚されたただのOL。
チョーッとお菓子作りが趣味なだけの社会人なのに、いきなり異世界に召喚されて、
誰とも分からぬ龍の奥さんになれだなんて……
でも、住めば都とは誰が言ったか。結構満喫してます。
私の夫は、海賊船すら消し飛ばすほどすごいけど。
家ではただの氷菓子好きの男。そこが可愛い!)
山や野を駆ける我が妻俺を呼ぶ今は夏だぞ笑い倒れる
(人を妻としたスノーマン:ガイス
私はガイス。野を駆ける元気な娘を妻にした。自分でもおかしな話だとは思うが、一目ぼれには敵わない。
彼女の元気な姿は、俺には眩しすぎるほどで、とても健康的な娘だ。
だが、困ったことに俺にも野を駆けろと言ってくる。
まあ、冬ならいいのだが……夏に「一緒に走ろ!」なんて言ってくるものだから……
まあ、倒れない程度に付き合っていたら、いつの間にか倒れていたよ。)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます