第97話 幕間 本当の恐怖?
ソーヴォイツ連邦のエメリスキー大統領が声明を出した後、ソーヴォイツ連邦の艦隊は自国へ向けて引き上げていった。
それを確認したアルティア共和国の第1空母打撃群及び第2空母打撃群も臨戦態勢を解き、モフモフ島の周辺海域から撤収していった。
最終的にモフモフ島の周辺には、巨大生物防衛軍の艦船が数隻残るだけとなった。
僕らはホッとしながら、艦隊が視界から去っていく様子を見守っていた。
---------------いつものモフモフ島に戻ったね。
《はい。もう安心ですね》
僕らは、全ての問題が解決したと安心して、のんびりしていた。
そんな油断した僕らへ、本当の恐怖がやってきた。ファイン少尉だ。
僕らはファイン少尉に、それはもう酷く叱られた。
「知らない島に上陸してはダメでしょう!」
「不用意に岩を蹴ってはいけません!」
巨大セイウチのせいだと言い訳をしたら、さらに酷く怒られた。
なかなか説教が終わらないので、隣にいるノックス中尉へ助けを求めるように視線を送ってみたのだが、ソッポを向かれた。完全に知らんぷりをしている。ノックス中尉は、トモダチではないのだろうか。
僕らは相当のダメージを受けて、グッタリした。そして心から反省して呟いた。
『キュルルルゥゥゥン……』(ごめんなさい)
ファイン少尉がそんな僕らを見て、最後に言った。
「家族みたいに思ってますから、もう心配させないで下さいね」
えっ、家族?! お母さんみたいだなと思っていたら、ファイン少尉もそう思っていた。僕らは嬉しく思って『お母さんみたい』と言ったら『お姉さんです』とまた怒られた。
「
当然、余計なことを言ったノックス中尉は、ファイン少尉に怒られていた。これが僕らの大好きで平和ないつものモフモフ島だと実感した。
幕間完
〜あとがき〜
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