第2.5部

第54話 ニノが想像した僕のイメージ?

 驚いたことにニノは僕のイメージを作っていた!


 ---------------聞いたことなかったけど、僕の姿あったの?


《最近、できました》


 最近できた? どうやら前世の僕の姿ではないようだ。


 ---------------どんな感じ?


《伝えますね》


 ニノから僕のイメージが伝わってくる。

 ‥‥‥誰だ、これ?


 マッチョなハリウッド俳優みたいなんですけど。

 何故かスキンヘッドだし。


 ---------------えっ、これが僕? どうして?


《先日、観た映画がカッコ良かったからです》


 ‥‥‥確かに観た。ファイン少尉に頼んで、アルティア共和国興行収入初登場第1位、全アルティア共和国が泣いた、という悪者から世界を救うヒーローの映画をモニターで観せてもらった。


 ---------------あれかぁ。


 10人ぐらいヒーローっぽい人がいたのだが、その中からニノはスキンヘッドのマッチョを選択したようだ。

 そんな理由で、僕はスキンヘッドのマッチョになった。


 と思ったのだが、数日後。


《今日のイメージです》


 ニノから僕のイメージが伝わってくる。

 今度はソフトマッチョの金髪イケメンだ。

 『今日の』と言うことは、僕のイメージは日替わりなのだろうか。


 ニノは、なかなかの浮気性だった。

 ただマッチョで強そうなところは共通していた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る