赤い瞼。
あの日から、僕は、毎日、彼女の病室に顔を出した。その度に2人で馬鹿話をして、笑いあった。彼女は病気に苦しんでいると思うのに、僕の前では、あの日以来、1度も泣かなかった。しかし、僕は知っていた。
彼女は僕がいない時に1人で泣いているのだ。
だから、いつも僕が会いに来た時、瞼が赤く腫れていたのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます