好きでもない男に、その気があるような態度はよくないと思う!

神石水亞宮類

第1話 好きでもない男に、その気があるような態度はよくないと思う!




僕の好きな女の子は、その気がないのに気があるような

態度で男性に寄って行く女の子なんだ。

彼女には、れっきとした彼氏が居るというのにやめない!

彼女の彼氏も、彼女の変な癖を知っている。

彼女はその癖のせいで、“何度か危険な目に遭っていた。”

それなのにやめられない!

彼氏は彼女を守るため、彼女を何度でも助ける事を心に決めた。






・・・実はこの話は、僕の彼女の話だ!

彼女の癖は、あらゆる所で起きる。

彼氏の僕の前でも彼女は、他の男に色仕掛けになるのを目の当たりする。

正直、それを見えているのも辛い。

それでも、“彼女は病気なんだ”と何度も頭の中で繰り返していた。

僕が彼女を助けないと彼女の身の危険を僕が守れない!

彼女は好きでこんな事をしている訳じゃない!

何度も僕は、頭の中でそう繰り返す。




確かに、彼女もいつもの彼女じゃない!

目がうつろで、僕の前だと見せた事のない“女豹”な表情。

彼女の態度までガラッと変わる。

お酒を飲んでいる訳でもないし、ドラックをやっている訳でもない!

彼女は正常な状態でそうなるのだ。

僕以外の男性が居ると? そうなるみたいだ。

彼女も僕が居る方が楽だという。

僕が彼女に話しかけると? 一瞬だが元に戻るからだ。

24時間とまでは無理だが、出来るだけ僕は彼女の傍に居ようと思った。

どんな彼女も僕は大好きだし、絶対に別れる気はない!





『・・・あ、明日さ、仕事で遅くなりそうなんだ! だから出来るだけ

家に居てほしい!』

『ううん、分かった。』

『変な男に連れて行かれないでね。』

『分かってるって。』






・・・この日、僕は仕事で帰りが遅くなると彼女に告げた。

彼女も僕の言った事を理解して、【“うん”と返事をする。】

だけど? 彼女は僕の為に晩ご飯を用意して待っててくれようとした。

冷蔵庫にあるモノで料理を作っていると? 僕の大好きな麻婆豆腐の

材料、“絹豆腐”がない事に気づく。

彼女は、僕の為にコンビニに買いに行っていた。

そこのコンビニは、僕が仕事帰りによく通る道にあるコンビニだった。

彼女は、少しなら大丈夫だと思ったのだろう。

コンビニで、絹豆腐を買っていると? 若い男性に彼女は

声をかけられる。



『そこの、お姉さん一人?』

『えぇ!? えぇ、一人よ。』

『俺達と遊ばない?』

『あらあら? 坊や達、私を口説いてるの?』

『へーえ、急に色っぽくなったじゃないお姉さん?』

『そうかしら?』

『先と雰囲気も違うな!』

『そんなにジロジロ、私を見ないでよ。』

『だって、お姉さん! いい女じゃん!』




たまたま、僕がコンビニのガラス越しに目線を移したら?

彼女が若い男性2人と話しているところだった。

僕は慌てて、コンビニ入り彼女の手を掴んでこう言った。



『ごめんごめん、遅くなったよ、さあ、家に帰ろう!』

『なんだよ、オッサン! 口挟んでくるなよ!』

『いやいや? “おれの奥さん”なんだ! すまない、病気でね!』

『えぇ!? 病気!? そうには見えないけどな。』

『こういう病気なんだよ! さあ、帰るよ。』

『・・・ううん。』

『確かに、別人みたいだな。』

『・・・あぁ。』




彼女の表情が一気に変わった姿を見て、彼らも彼女が病気なんだと

気づいたみたいだった。

この先、僕は彼女を守り続けられるのだろうか?

彼女は、僕以外の男性なら誰でも色仕掛けで誘ってしまう。

彼女の傷つく姿を僕は見たくない!

カウンセラーの病院にも行っているけど? まだ原因が分からない。

いつか? 彼女の病気が治ると信じてそれまでずっと僕が君を守るよ。

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好きでもない男に、その気があるような態度はよくないと思う! 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru

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