第12話 幼馴染⁉

斗真とうま争奪戦が始まった日の朝ご飯


「斗真~今日は斗真の好きなココナッツが入ってるわよ? (桃香ももか)」

「イヤ俺ココナッツ好きじゃねぇし、怖いわ…」

「斗真さん! 何か困ってる事ありませんか? 肩こってます? (環奈かんな)」

「別に困ってないし、肩もこってないけど…」

「斗真さん! 左足、焚火にすごく近いですよ⁉ (カスミ)」

「それは本気でやべえわ! ありがとうカスミ…」

「今はカスミちゃんが一歩先ってとこかしら…(桃香)」

「さっきから三人は何を競ってるの? (綾菜あやな)」

「私知ってるよ! (奈々なな)」

「「「「え⁉」」」」


まさか三人が俺のことを、その…す、好きって事知ってんのか⁉


「三人はゴマの擦り方を練習してるんだよ! きっと! (奈々)」

「お前マジもんの天然だな…」

「え⁉ 今ので天然要素あった⁉ (奈々)」

「天然要素しかないね…(結芽ゆめ)」

「でも私天然記念物じゃないし病院で生まれたよ? (奈々)」

「奈々ちゃんは一回静まろう…(志那しな)」

「で? カスミ達は何をやってるの…? (杏奈あんな)」

「え? まだ聞きますか? お姉様…? (カスミ)」

「だってカスミの前髪が七三だもの、いつもはストレートにおちてるし、嘘をついてるときは前髪を分けがちなの、カスミは。(杏奈)」

「細かっ! すごいね杏奈ちゃん…(花帆かほ)」


こりゃもんのシスコンだな


「で? カスミ教えなさい? 前髪直してないで(杏奈)」

「教えれません! いやです! (カスミ)」

「教え? 何? 斗真に脅迫されてるの⁉ (杏奈)」

「してねーわ! 勝手にこいつら三人が変なこと始めてるだけだわ!」

「そうよ! あなたたちには関係ないわ! (桃香)」

「桃香ちゃん? 大丈夫? (心菜ここな)」

「ええ大丈夫よ? これ以上敵を増やさないようにしないと…(桃香)」

「敵? (心菜)」

「そうですね! 敵は少ないほうが良いです! (環奈)」

「でも皆さんが私たちと同じとは限りませんよ? (カスミ)」

「でもなんだかプライドが許さないわ! (桃香)」

「メシ食ったんなら解散しようぜ…」

「そうだねー! …。 (奈々)」


とりあえず三人呼び止めるか…


「おい、カスミ、桃香、環奈。ちょっといいか」

「? ええ(桃香)」

「「もちろんです! (カスミ、環奈)」」

「あのさー、やめてくんい? ああいうことすんの」

「えーでもああやって大胆なことしないと勝てないじゃない(桃香)」

「そうですよ! 私がせっかくリードできてますもん! (カスミ)」

「そのくらいすぐ追い抜きます! (環奈)」

「それと、なんて言ったらいいんだ? 俺争奪戦? は辞めてくんね?」

「は? 何でよ(桃香)」

「だって俺らもう一回別れたわけだし、絶縁したわけだぞ?」

「復縁したらいいんです! (カスミ)」

「そうですよ! 復縁です! 復縁! (環奈)」



「でもなー、嫌なもんは嫌でな? もう一回ひどいことしちゃってるわけだし

俺としても責任がさ? 罪悪感というかなんというか…」

「…その斗真争奪戦私も参加します! (奈々)」

「奈々⁉」

「奈々さん⁉ いつから…⁉ (カスミ)」

「さっきから! (奈々)」

「参加って奈々ちゃんもこいつのことが⁉ (桃香)」

「こんなカス好きになってもいい事ありませんよ! (環奈)」

「おい!」

「私だって斗真の事好きだもん! 好きさだったら負けないもん! (奈々)」

「でも私が一番最初に言いました! それに一番好きです! (カスミ)」

「好き暦も一番長いもん! 幼馴染だからね! フンッ! (奈々)」

「うわー言っちゃったよ…内緒にしてたのに…」

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