第13話 少女漫画⁉

「幼馴染~⁉ (環奈かんな)」

「幼馴染ですの⁉ どういう事⁉ (桃香ももか)」

「そうだよ! 家も隣で二階の部屋も隣で窓開けたらすぐ会えるぐらいに幼馴染のお隣だもん! 誰よりも斗真のこと知ってるもん! (奈々なな)」

「少女漫画ですか⁉ それ少女漫画ですよ! (カスミ)」

「そうだよ! 少女漫画では主人公とその子の好きな人がくっつくんだよ!

私のことだよ! だから斗真とうまは渡さないもん! (奈々)」

「なっ奈々さんが主人公とは限りません! (カスミ)」

「それだよ! そういう事になるから隠してたのに!」

「え~? 別に隠さなくてもいいじゃん(奈々)」

「少女漫画ネタで小学生からいじられてるじゃねえか!」

「え⁉ どういった風に? (環奈)」

「それは付き合え付き合え~とか夫婦だ! とかか?」

「何それずるいわ! (桃香)」

「ずるい…?」

「好きな人とセットで茶化されるなんて(え~やめてよ)とか言っときながら嬉しがってるって分かりませんか? そんなイベントありませんよ! (環奈)」

「お前何でそんなに詳しいんだよ…」

「少女漫画は単行本でも二千冊は読んでます! この設定は主人公のライバル敵キャラの設定ですね! (環奈)」

「つまり奈々さんが主人公ではない! そういう事ですね! (カスミ)」

「なぬ⁉ みんなが羨ましがると思ったら裏目に出ちゃった! (奈々)」

「本音が出たわね! そんな奴はここは成敗よ! (桃香)」

「他のやつらにバレるだろ? もう少し静かに…」

「もうバレてるけどね(志那しな)」

「しっな⁉ いっいつから居た⁉」


この展開昨日も無かったか…?


「志那さんいたんですか…(環奈)」

「気づきませんでした。(カスミ)」

「いたのね(桃香)」

「志那ちゃんおはようございます。言ってませんでした(奈々)」

「何でお前らそんな平然としてんだよ…」

「そんなこと言ったら私は中二から知り合いだよ? (志那)」

「え? でも奈々ちゃんとは始めましてなんでしょ? (桃香)」

「うん。でも私は中二で知り合って中三で付き合ったよ? (志那)」

「「「「?」」」」

「あーえっと遅刻しそうになった時に角でぶつかったんだよ…」

「少女漫画か‼ part2! (環奈)」

「でも私はパンじゃなくてゼリー食べてたよ? (志那)」

「食べ物の問題じゃないんじゃ…? (カスミ)」

「志那はスポーツ女子だからな、ゼロカロリーゼリー飲んでた。」

「あぁ吸うタイプの? (桃香)」

「あぁ…。」

「それと私もまだ斗真のこと好きだよ?  ニコッ! (志那)」


ニコッ! じゃねぇよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!

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