第9話 初恋の人
どうしてよ! なぜ
「ねー教えてよー
「桃香ちゃん? 大丈夫? 顔色悪いよ? (
「ええ大丈夫よ…ちょっとさっきのご飯が当たったのかもしれないわ(桃香)」
「ええ⁉ 大丈夫? 作った人何入れた⁉ (
「イヤ作ったのも桃香だぞ? アレルギーとかあったか?」
「別にないわよ! 誰のせいだと思ってるの⁉ (桃香)」
「俺のせい⁉ 俺何もしてないぞ⁉」
「うるさいなー
「奈々…お前作るの手伝ってないよな…」
「別に手伝ってない! すぐに疑うな! (奈々)」
「イヤお前すぐ世界廃棄物作るから…」
「うるさいなー! 早く連れてってあげて! (奈々)」
「分かったよ…」
ウソ! 今こいつと二人になるのはまずいわ!
「でも…大丈夫よ…(桃香)」
「良いから連れてくよ…」
っう! 無駄に優しいのが嫌だわ…
「そうだね。早く連れてってあげて。どんどん顔色が悪くなってる(
「毛布いる? (
「そうね。お言葉に甘えてもらっておくわ…ありがとう…(桃香)」
結局二人じゃない!
「ついたけど俺は行ったほうが良いか?」
「…ここにいて…(桃香)」
「でも…俺がいて不快にならないか…?」
「ちょっと昔話をしてもいい?」
「は?」
「私ね…
初恋の日が来ないと思ってたの…ずっと意地っ張りだし頑固だから友達も少なかったのよ…だけど散歩コースの公園である男の人に会って少しだけ話したの。そしたら私の相談に乗ってくれてしまいには君は素敵な人だよって言われて恋に落ちたのよ。そこでやっとわかった。私は誰かに褒めてほしかったんだって。今まで両親や兄に褒めらえたのなんか料理ぐらいだし褒められる友達なんていなかった。ずっとボス女子って感じだったからみんなクラスのカースト目当てで私についてきてたの。だけどその人は私とあって間もないのにたくさん良いところを言ってくれてうれしかった。その人とは自分から頼んで交際を始めたのよ…でも別れちゃった。その人が酷いことをしてその人からひどい別れ方をされた…でもいまも好きなのよね…(桃香)」
「そうか…」
こいつも鈍感ね…絶対気づいてないわ…
「お前みたいなのにそんなに好かれるなんてそいつも幸せ者だな!」
「っ! (桃香)」
そうやって思わせぶりなことばっかりする! 思ってもいないくせに…私の事なんか考えていないのよ…だから私はこいつのことが…
「少しぐらい考えたらわからないかしら⁉ 今の全部あんたの事よ!
私はあんたとのことは全部覚えているの! とても素敵な思い出だからね! 私は斗真の事少しも忘れたことないわ!だって最初で最後の初恋ですもの! 私はね! あの日からあんたの事が大好きなのよ! 少しぐらい意識しなさいよ! すぐに虜にしてやるわ! (桃香)」
言っちゃった!…
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