第5話 ド変態と女神
あいつら……怪しい!
「なぁなぁいい加減話してくんね?」
「無理! あのねぇしつこい男は嫌われるよ? (
「はぁ~⁉ だからさっきから言ってるだろ⁉ 教えろって!」
「うるさいわねそんなに女子に問い詰めるなんて最低よ! (
「そ! そうだ、そうだ! 卑怯ですぅ! (
「そうやってずっと聞いてくるから答えたくないの! このド変態! (
はぁぁァァァぁぁ⁉ 何がド変態だ! もう知んねこんな奴ら!
「じゃぁいいですよぉーだ! もう話聞かんわい!」
「あーあー結構ですよー (
「ちょお姉様! 斗真さんすみません! (カスミ)」
「カスミもペコペコしなくっていいよ俺がお前にしたことは分かってるし…!」
「だったら私達にも謝ってよ! (
「ずっと謝ってるだろ! それを遮ってんのはお前らだ!」
「はぁぁぁ⁉ 何それ⁉ 私達が悪いのかしら⁉ (桃香)」
「うるせえな。じゃあいいよ! 俺は離れて行動するわ!」
「あっ斗真さん! この後はちょっと雲行きが! (カスミ)」
「とめなくっていいよカスミ! (杏奈)」
へいへいそーですかぁー! お前ら無しでも生きていけますよ! 俺は!
これがつい三十分前の事……
ブオォォォォォ! ザァァァァァァ!
嵐⁉ すごい豪雨!
「ごめんなさぁい! 嘘です! 皆様なしでは生きていけません!」
言っても誰も助けには来てくれないだろうなぁ。桃香と心菜は
「だれかぁぁぁ! 助けてぇ!」
「斗真さん! 大丈夫ですか⁉ (カスミ)」
ん⁉今一瞬目の前にカスミ…いや…女神が‼
でも…意識がぁ
バタン!
「とっ斗真さん⁉」
これが火事場の馬鹿力というものなのでしょうか…!
自分よりに二十センチも大きい斗真さんを嵐の中何とか洞窟まで運べました。自分でもびっくりです。他の皆さんは大丈夫でしょうか…
「グヘッ!」
「と、斗真さん⁉ 気づきましたか⁉」
「頭が痛い…倒れてたのか……」
すみません! 頭が痛いのは岩の上に落としてしまったからです!
「ダ、ダイジョブデスカ?」
「なんでそんな片言なの? まいっか運んでくれたんだろ?きっと。ありがとう」
うそをつくのは苦手です。
「大丈夫ですよそこまで重くありませんし、皆さん大丈夫でしょうか。」
「志那がついてるから大丈夫だろ。カスミは人の心配をしすぎ。」
「すみません……おせっかいでしょうか…?」
「そんなことないって。てか雨やみそうにないな…カスミの言う通りだ」
「まあ気象予報士の資格もってますから。」
「スゴ」
雨ゴーゴーですね。資格撮ったのは十三歳だったのであまり覚えていませんが。
「今日はここで寝るしかないか…」
「⁉」
斗真さんとふ、ふ、二人っきり⁉
いっイヤ別に変な意味はありませんけど⁉
って誰に言ってるんでしょうか。と言っても男女が一つ屋根? の下に二人きり…!
どうなるんでしょうか⁉
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