第3話 メリットとデメリット
「あらららら? お久しぶりね、斗真く~ん? (杏奈)」
ヤバい……。今更整理なんてできないぐらいのヤバさだ……
元カノが一、二、三、……十人!ひどい振り方した元カノが八人も……!
「杏奈ちゃん、そんな攻めるような口調は…… !(
「この人知ってるの? 二人とも! (
「こいつ……」
「この人……」
「「元カレ!」」
「「へ? (花帆 カスミ)」」
「ふふふ~やっぱそういう関係か~(
志那ってやっぱり人茶かすの好きだな……マジでむかつく(。-`ω-)
「で? ここにいる女子十人は、全員斗真の元カノなの? (
「はい」
「しかも全員ひっどい振り方したの?」
「いいえ」
「は?」
「心菜……怖い」
「良いから答えろ。誰を振らなかったの?」
「カスミと
「そうなの? (心菜)」
「はい。(カスミ)」
「私が振った。まさか私の妹にも手だしてたとはね。(杏奈)」
「妹?(結芽)」
「? あぁ。私とカスミは同じ苗字の実の姉妹だけど? (杏奈)」
「んー? なんだか杏奈ちゃんは見たことがあるような……(
「えっとねー、杏奈ちゃんとカスミちゃんは小泉畳製作会社の娘さんだよ(奈々)」
「「「「「「え?」」」」」」
「に、似てるとは思ってたけども、整形かと思ってた……(志那)」
「確かによくいるわね。人気芸能人に顔を似せる人…(
「本人よ本人。お父様からの誕生日プレゼントで、クルーズペアチケットをもらって、せっかくだから姉妹で来たの。」
「はい。お姉様が一緒に誘ってくれて。
多分、私も誕生日にパリ旅行のペアチケットもらって、誘ったんですけどお仕事の都合で断ったことを気にしてくれてたんだと思います。」
「誕プレに旅行ってすごいわね(桃香)」
「私、大家族だからホームパーティーしかしたことないなあ(心菜)」
何でこんなに女子だけで盛り上がってるんだよぉ!
こんな中に男一人の俺の気持ちも考えてくれー!
「すいません。私人づきあいが苦手で一気に覚えられないんです。(カスミ)」
「あんたみんなの特徴、メリット、デメリット一個ずつ紹介してあげてよ(綾菜)」
「なんで俺⁉みんながそれぞれ言えばいいじゃん!」
「みんなの事知ってるのは斗真だけでしょ?(
「お、お願いします。斗真さん。(カスミ)」
「なんといっても角立ちそうなんだけど?」
「良いから。環奈ちゃん起きて! どれだけ寝るのよ。(桃香)」
「じゃぁ行くぞ? 先に言うが怒んなよ? 再開した順に…
「あら何でそんなにすらすらデメリットが出てくるのかしらね? (桃香)」
「ほらな? 次は、
「寝相の事いう意味あるの? (心菜)」
「次行くぞ。
「それは一年ですぅ。二年は四百二回ー(環奈)」
「バケモン…。次が、
デメリットは、バスケ部だが環奈と真逆の持久力がごみ。」
「ごみではない。そして現役のモデル。バスケは辞めた。(結芽)」
「はーい次々ー。
「そんなさー「これだ!」みたいにがさつって言わないでくれない? (志那)」
「無視無視。えーっと、
「そんな邪魔みたいにいわないで。あと陸上のは黒歴史。口に出すな(綾菜)」
「足の速いのは事実。
「それ本人の前で言なよ‼ ぶっ殺●ぞ! あと人をサル扱いしないで。」
「おー怖い怖い。
「料理が下手って今必要? やめてほしいんだけど。(奈々)」
「必要必要。
気が強くって几帳面だから志那と相性最悪。ボランティア活動していていい奴。」
「気が強いって何か嫌な言い方……(杏奈)」
「本当のこと。
「すいません。(カスミ)」
「謝ることねーって。落ち着いていて頼りになるとか最高じゃん。」
カスミ以外全員ツッコむじゃん……
ほんとにこんな奴らと上手くやっていけんのか?
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