第2話 残りの四人は?

ん?何だあれ。煙?煙だ!誰か火を起こしているのか?

イヤ。だがみんなここにいるぞ?じゃ、じゃあ他にも人が!


「お!おい!桃香!桃香!起きろ!」

「ん?ヒ、ヒィィィ!変態!あっち行って!」

「何々?どうしたの桃香ちゃん!」

「心菜ちゃん!こいつ寝てる間に私の事襲おうとしたわ!変態よ!」

「ハァ⁉おめぇなにやっとんじゃ!みんな起きて!(心菜)」

「ち、違う!」

[[[[[何が違うのよ!]]]]]

「あ!あれ!あの煙!ほかに人がいるんじゃないかって!」

「煙?」

「ホントだ!って環奈ちゃん起きて」

「ホントだ…この中にあそこで火起こした人いる?(志那)」

「誰もいないみたい(心菜)」

「だろ!だから桃香を襲おうとしたんじゃないんだって!」

「本当に言ってる?(桃香)」

「あのなぁ。俺を恨むのは勝手にしろ、自業自得だからな。

でも疑い過ぎるのはやめてくれないか?応援が来るまでは俺たちだけで過ごすんだから。」

「あんた自分がした事の悪さは知ってるのね。そうよ自業自得よ(桃香)」

「みなさぁん。何かあったんですか?現状が理解できてないんですけど…(環奈)」


自業自得…こんな言葉俺から出てくるなんてなぁ…


「とにかくあっちの煙?のろし?の上がってる方へ行ってみよ(志那)」

「男…男…おとこであってくれー」

「男の斗真が言うのも変だけど、確かにあんた以外の男がいてほしいなぁ~(結芽)」

「それどういう意味だよ」

「あんたみたいなやつだけだと、力仕事に乏しいのよ。(桃香)」


俺の力が弱いのは望んでいねぇよ!


パチッパチパチパチッ!


思った以上に人がいるなぁ。1,2,3…四人か?


「どうやって近づきます?(綾菜)」

「そうだな…どうなるか分からないから、慎重に警戒していったほうが良いか…」

「えぇ、こればかりは斗真の言うとおりね(桃香)」

「こればかりって失礼な奴だな…⁉環奈は⁉」

「すいませぇ~ん!私!高橋 環奈というものですがぁ~!」

「ちょ!アイツ!話聞いてたか⁉何で飛び出してるん⁉」

「あなたたちって何でここにいるんですかぁ~⁉」

「やってしまったわね…(桃香)」


おいおいマジかよ…まぁでもアイツほどの容姿じゃぁ襲われるってことは無いな


「多分今ので一気に緊張感がなくなったぞ。行くなら今じゃないか?」

「えぇそうね…これから環奈ちゃんの事考えておかなきゃ…」

「うん!…そうそう…あなたたちも?…そうなんだぁー。じゃあお互い様だね!」

「なんかもう和解してるし…(志那)」

「アイツは人脈が広いからなぁ。明るいし」

「おーいみなさーんなんだかこの人たちも、漂流したっぽいですよー?(環奈)」

「それなら大丈夫なんじゃないかな?(結芽)」

「いったん寝床に戻って、荷物取ってきたほうが良いんじゃないのか?」

「確かにね。変なのに取られたり、虫に食われたらいやですもの(桃香)」

「変な奴って他にも誰かいる前提じゃないか?ちょっと取り行ってくる。

ちょっと結芽もついてきてくれ。運動部だろ?」

「はいはい。桃香ちゃんの言う通り、こんなに人がいたら、

他にいてもおかしくないな(結芽)」

「おい結芽。お前俺の口調に影響受けてるぞ」

「うそだろ⁉」

「ほら。お前だったら(うそでしょ⁉)っていうだろう?」

「気をつけなきゃいけないですね……」

「前から影響されやすい性格だったもんな」

「あら覚えてくれたんですね……」

「あぁ……うんまぁ」


なんかちょっと気まずいな


「綾菜ちゃんたちのも一緒に持って行った方が良いですよね……」

「だな…」

「お二人さーん!和解できましたぁ~(環奈)」

「「!!!!」」


マズイ。ずっといたのか?あいつは耳がよかったはずだ。大丈夫か?


「こちらの四人は左から、花帆かほちゃん、奈々ななちゃん、杏奈あんなちゃん、カスミちゃんです。」

「お前ら‼」

「「「斗真とうま!」」」

「斗真さん……?」

「こんな奴にさん付けしなくていいのよ!カスミ!(杏奈)」

「このパターンはお決まりになったのかね~(志那)」

「志那⁉お前いつから居た⁉」

「いつだろうねぇ~ww」


志那はどうでもいいんだ、いや?結芽との会話聞かれてないよな?

まずはそこじゃねぇ。冗談じゃねぇ…真面目にお決まり定着かぁぁぁぁ⁉

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