爆発を見たスレ民の反応

『【暴虐王】が参加してるんだったらこの大会の結果はもう決まったな』



『負けたなガハハ! ふろ入ってくる』



『ワイの推しの重戦士ちゃんが……』

 


『もうだめだぁ、おしまいだぁ』



『一体どうして皆さん絶望しているんです?』



『そりゃあのクズがそれほど強いからだよ』



『あいつの武勇伝の話する?』



『あー、ギルドが三つ協力しても倒せなかったていうアレ……』



『ファッ!? なんやそれ化け物じゃん』



『バケモンだよ』



『何を今更』



『あぁ、そうとも知らずに試合を頑張っているプレイヤーたち……』



『あっ』



『あっ』



『あっ』



『……うわぁ』



『開始早々【暴虐王】に遭遇するなんて』



『不幸すぎんか?』



『まぁそりゃ逃げるよなぁ』



『で、とっ捕まえて切り刻む、と』



『もうやめて、彼のライフはもうゼロよ!』



『これはトラウマ確定ですね間違いない』



『あーあ、また犠牲者が』



『おや? 逃げられたぞ?』



『クズは一体何をしているんや』



『武闘会の途中で昼寝をする参加者がいるらしい』



『えぇ……(困惑)』



『でもそれで奇襲したらカウンターされるんでしょ?』



『うん』



『逃げ出した人はそうとも知らず全力ダッシュよ』



『あ、不審者だ』



『茂みの中に突如現れる黒ローブwww』



『バレバレで草』



『でも哀れなプレイヤーくんは後ろに気を取られすぎてて気づいてないっすね』



『これは立派な芋』



 ◇



『そして一時間半が経過いたしましたが』



『まだクズは寝てますね……』



『もうそのまま永眠しろ』



『あっ起きた』



『ひぎゃああああああああああああああ』



『絶望の時間だアアアアアアアア!!!』



『もうやめてくれよ……』



『不審者も動き出しましたね』



『動き出したというか、動かざるを得なかったというか』



『何やこの壁(真顔)』



『そりゃもう、バトル・ロワイアル系FPSでおなじみのアレよ』



『物理的すぎじゃないですかねぇ……』



『不審者も驚いてるやん(ローブで顔は見られない)』



『おや、壁から逃げる哀れなプレイヤーの姿が』



『般w若w心w経w』



『さてはこいつ結構余裕だな?』



『逃げ出したー!』



『そら(あんなデカい壁が来たら誰だって)そう(やって逃げ出す)よ』



『なんて綺麗なフォームなんだ……(惚れ惚れ)』



『キレイなフォームしてるだろ。魔法職なんだぜ。それで』



『逃げ切ったな』



『あぁ……』



『そして速攻家の中にシュウウウウウウウウウウウウウ!』



『おそろしく速いベッドin……オレでなきゃ見逃しちゃうね』



『流れるような動きでトラップ仕掛け始めたやん』



『いやいやいや、そんなところに仕掛けても誰も引っかからんやろ』



『うん?』



『なーんか暗殺者じみたアトモスフィアな人間がいますね……』



『ドーモ、フシンシャ=サン。暗殺者です』



『どうも不審者は気がついていない様子』



『奇襲を仕掛け――』



『爆発したアアアアアア!』



『なんて華麗な流れ』



『自然な動きで地面に伏せてたから、多分気づいてたんだろうな』



『どうして魔法使いがそんなこと出来るんですか?』



『魔法使いだからだろ(適当)』



 ◇



『なんでこいつこんな木登り上手いの?』



『ま、魔法使いだから……(震え声)』



『木登り魔法発動! って感じで? クソダセェ』



『あっ』



『ワイの推しの重戦士ちゃんじゃん』



『女なの?』



『どう見たって可憐な女の子だろ(半ギレ)』



『ネカマじゃね?(ハナホジ)』



『↑ここじゃ物が壊れる…………屋上へ行こうぜ……ひさしぶりに…………きれちまったよ……』



『不審者が狙っている』



『これが男は狼(なお不審者は顔が見えないので性別がわからない)か』



『木の上にいるしどっちかって言うと虎なんだよなぁ』



『これがホントの虎視眈々』



『声的に男やろ』



『ハスキーボイスの美少女かもしれないだろ! いい加減にしろ!』



『そこで「美少女」っていう辺り本性現れてるよな』



『まぁゆーてゲームですしお寿司。普通は美男美女でキャラメイクするもんじゃないんですか?』



『爆弾投げたな』



『何が起きたか分からない重戦士ちゃんかわヨ』



『この自然な動きよ』



『不審者って前世猿だったんじゃねぇの?』



『ワンチャンある』



『名前はワンちゃんですよね(笑)』



『』



『』



『』



『』



『』



『あーあ、どうしてくれんのこの空気?』



『あまりの寒さに凍っていたぜ……』



『え? もう間氷期終わったの?』



『これは効果的な地球温暖化対策』



『そして不審者は爆発するポーションらしきものを放り投げ続けていますが』



『そもそもこのアイテム何?』



『知らね』



『これはな、錬金術師だけが作れる爆発ポーションというものでな……』



『嘘つけ薬剤師とかも作れるゾ』



『どうして薬剤師がそんな危ないもの作れるんですか(正論)』



『そらもうアレよ』



『自己防衛』



『店売りとかしてんの?』



『してるからこいつが持ってるんだろ』



『じゃなきゃ不審者が爆発ポーションを持ってる理由がないもんな』



『そこはこいつが錬金術師か薬剤師という可能性を……』



『ないないwww』



『そーんなクソザコナメクジな職業でこんな挙動できるわけないんだよなぁ』



『不審者が錬金術師だったら鼻からパスタ食って全裸で逆立ちしながら町内一周してやるわwwwwww』



『実際何の職業なんだろうな』



『魔法も使える、接近戦もできる……魔法剣士ならぬ魔法拳士では?』



『あっ』



『重戦士ちゃんが死んだ!』



『このひとでなし!』



『あの止めは結構来るだろうな……』



『というか一切躊躇なくて草』



『そら戦場で躊躇なんてしてたら死ぬのは自分だから多少はね?』



 ◇



『また奇襲か』



『多いな』



『そりゃフィールドが狭くなってるからプレイヤーと遭遇する可能性も上がってるだろ』



『流石の不審者でも芋れないのか』



『うわぁ』



『また虫ですか』



『あの気持ち悪い虫はなんて名前なんです?』



『ロイコクロリディウムというのがいてな?』



『あぁ、あのカタツムリに寄生する……』



『じゃあもとの生き物も死んだら爆発するんすか』



『それはないと思う』



『でもあいつ毒らしきもの撒き散らしてんじゃん』



『ゲームだから(思考放棄)』



『!?』



『!?』



『!?』



『【暴虐王】だアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る