リザルト
【寄生の剣】
King of the Snail Devilに寄生していたロイコクロリディウムデビルより生まれ出た剣。元の姿に影響を受けたか、切りつけた相手の力を奪う。
耐久値:5000/5000
ステータス:STR+80
スキル:【MPドレイン】【挑発】【毒付与】
おぉ……。
これがネームドモンスターのソロ討伐のドロップアイテムか。
報酬と表記されたところを開いたら、かなり強そうな武器が表示されていた。
しかし困ったことに、俺のSTRはゼロ。
いくら強い武器を手に入れたところで、装備出来ないんだよなぁ。
俺は若干肩を落としつつ、まだまだあるドロップアイテムの確認を続ける。
【スキルスロット拡張オーブ】
装備にセットできるスキルの数を増やす。
セットしたスキルの取り外しは自由に出来るが、一度外したスキルは失われる。スキルポイントを使用して取得するスキルの場合は、ポイントを支払うことで再度取得することが出来る。
あぁ、なるほどね。
スキルスロット拡張だなんて書いてあったものだから、五個から増やせるのかと思った。
しかしその効果は、自分持っているスキルを装備にセット出来るというものらしい。
正直、スキルスロットの最大数までスキルを取得してしまった今では、これ以上セットすることが出来なくなってしまっていたので、大変助かる。
まぁ一度外したらそのスキルを失うっぽいので、よく考えてから使わなくては。
主なドロップアイテムを見終えた俺は、さっさとこの薄暗くて気持ちの悪い空間から脱出しようと歩き出した。
見てみると、カンテラの光が弱くなっている。
もしかしたら、もうすぐで消えてしまうのかもしれない。
そうなのだとしたら、ますます急がなければ。
離れたところに落ちていたドクを回収(ローブの裾から中に入れた)してから、開くようになった扉を押し開ける。
俺の力では全開にすることは出来ず、少し出来た隙間に体を滑り込ませた。
不思議なことに、帰り道ではスケルトンと会わなかった。
ボスを倒したらスポーンしなくなったことから考えると、あいつらは悪魔の力的なものによって、ここら辺に現れたのかもしれないな。
悪魔ってアンデットと仲良さそうだし(偏見)。
とりあえず僥倖ということで、ホラゲーみたいな状況に身を置かなくて良いことに安堵の息を漏らした。
そしてさっきから、ドクが袖から顔――何処が顔なのかは分からないが――を出して、チラチラと周囲を見ている。
餌もといダンジョンモスを探しているのだろう。
だが彼の者も姿が見えず、あいつもまた悪魔ぱわーによるモンスターだと分かった。
ただの地下水道なのに、「ダンジョン」なんて冠がつくモンスターおかしいもんな。
こころなしか眷属が寂しそうにしていたので、頭を撫でてみる。
あっ、ひんやりしてて気持ちいい。
そのまま大人しく撫でさせてくれたので、頭を擦りながら歩き続ける。
ちなみにネズミは普通にいたので、会敵した瞬間殴りかかっている。
何故か俺の姿を見ると、怖がっているかのように鳴くが、何かあったのだろうか?
……【ラットキラー】の効果か。
ネズミの恐怖の対象になる、ていう説明があったし。
そんな感じで三十分ほど暗闇の中を進み続け、遙か先に光が現れた。
やっと、やっと出口が見えてきたのか。そろそろ気が狂うかと思ってぜ。
先程よりも速度を上げて、足を回転させる。
戦闘の後だということもあって、息が上がってくるが、そんなことよりも陽の光を浴びたい。本当に浴びたら死んでしまうんだが。
そんなとき、あることを思い出した。
「あっ、ステータス振るの忘れてた」
「ぇ、滅茶苦茶レベル上がってるんですけど」
思わず声が漏れた。
ホログラムウィンドウを開いた指先が震えている。
まず目を疑い、次に頭を疑い、最後にはバグを疑った。
一先ず一回閉じてみて、もう一度開いてみる。
「……変わってないな」
どうやら、これは本当に自分の現在のレベルらしい。
あのデカカタツムリは、とんでもないほどの経験値をくれたみたいだ。
後、大量のロイコクロリディウム君達もか。一体一体に経験値が設定されていたのだったら、この上昇度合いも違和感がない。
新しく得たという称号を開いてみた。
【
自分よりも遥かに強い敵達に打ち克ってきたものに与えられる称号。
自分の総合レベルより30以上高いレベルの敵と戦うとき、全ステータス+20%
かっけぇ……。
自分よりも強い相手に勝つのって、良いよね。
何というか、凄くかっこいい。
どうもあのボスモンスターは、俺よりもかなりレベルが高かったらしい。【看破】スキルとかを持っていないと、相手の名前と残りHPしか分からない。そのため、デカカタツムリのレベルがどのくらいであったか、とんと見当がつかない。
それでも、こんな称号を手に入れるくらいだから、相当離れたレベルだったのだろう。
総合レベルと書いてあるが、これは何なのだろうか? 疑問が残るが、次。
新しく取得したとかいうスキル。
【寄生された触角】
King of the Snail Devilより継承されたスキル。寄生虫:ロイコクロリディウムを召喚する。一体一体は非
常に弱いが、HPを全損したときに毒性の体液を撒き散らす。最大召喚数は十。
……………………………………うん。
まぁ、強いよね。
あれでしょ、生きた爆弾を召喚するスキルでしょ。
わぁ、めちゃくちゃつよいじゃん! あはは、それになんかテイマーみたいでかっこいいなぁ!
この文面を見たときに、俺が感じたことは、詳しくは言うまい。
だが、継承されたスキルというのは中二病心がくすぐられますね。
召喚できるのが、ロイコクロリディウムデビルではなく、ただのロイコクロリディウムであることを見ると、弱体化はしているのだろうが。
ステータスポイントを安定のDEXさんに全て突っ込み、スキルポイントを使って幾つかのスキルレベルを上げた。
んで、これが今の俺のステータス。
【ステータス】
名前:ポチ
種族:吸血鬼
職業:錬金術師Lv.32
称号:■の友達
痛みを望むもの
悪辣なる悪魔
蛮族
曲芸師
ラットキラー
逃亡者
HP:100/100
MP:50/50【100】
STR:0(0)
VIT:0(0)
AGI:(0+5)×2(10)
DEX:410+80(490)
INT:0(0)
MND:0(0)
LUK:0(0)
スキル:器用上昇Lv.3
強打Lv.3
錬金術Lv.4
近接戦闘Lv.4
格闘Lv.5
種族スキル:吸血
使役
物理耐性
日光弱化
聖属性弱化
光属性弱化
ステータスポイント:0
【装備】
武器:なし
頭:なし
体:黒霧のローブ
足:なし
靴:なし
装飾品:ビックコックローチの脚
【眷属】
ポイズンスライム:ドクLv.19
十一もレベルが上ってるんですよ!
いや、驚きますよね。たった一回の戦闘で、十一。
倒したモンスターの数でいえば、多分過去最高なのだが、それでも。
もしかして、これはトッププレイヤーに近いのでは? なんて思いつつ、俺は光を目指して再び歩き出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます