2022年8月9日 全力で休む日

 私は、報酬制(ギャランティー制)で仕事をしているので、決まった休みというものが存在しない。週5で働いても、週2で働いても、1日2時間しか働かなくても、1日12時間働いても、最終的に案件ごとに無事に施行完了されればお金を頂けるしくみだ。


 だからなのか、仕事と休日が非常にあいまいだ。これは性格にもよると思うのだけど、世の中には「休みの日には、仕事のことは一切考えたくない」という方と、「仕事が滞るくらいなら休みの日でも少しでも仕事を進めておきたい」という方がいると思うが、私は完全に後者である。日々淡々と積み重ねていくほうが私は得意なようだ。


 友人からは「そんなに毎日仕事してストレスがたまらないか?」と聞かれるが、そうでもない。例えば毎日8時間、みっちり仕事だけする毎日だったら私も耐えられないだろう。しかし私の働き方はそうではない。やるべきことさえやってしまえば、「今日はもう仕事やーめた!」って言えるし、好きなことができてしまう。であるからして、結局のところ仕事と休日の区別がつかないのだ。


 ということで、仕事をしているかしていないかで言えば、私はほぼ毎日仕事をしているのだが、三ヵ月に一度くらいの周期で完全に何もしなくてよい日というのが訪れる。だいたい数日前から「もしや〇日は…完全に休めるのでは?!」ということがわかってくる。こういう時私は、全力で休む日としている。

 

 全力で休む日は、実は前の日から始まっている。前日の仕事を終えたら、帰りに本屋に行って、じっくり本を眺めて、たいてい文庫を1冊購入する。そして食料品の買い物も忘れない。いつもの買い出しに加え、普段は我慢しているものも少しだけ買っておく。ちなみに今回はお昼ごはん用にあえるだけのパスタソースと、普段は飲まない抹茶ラテを買って帰った。


 全力で休み日当日は、いつもと同じ時間に起きる。今は勝手にサマータイム導入しているので、私にとっては早起きな6:00起床。そこから掃除&洗濯、片付けやらを済ませてしばしぼーっとする。ある程度身の回りが整って来たら、本格的に休みスタートだ。

 

 午前中のうちは、自分の気持ちを優先する時間にする。どこかにでかけたいと思えば出かけるし、もう少し寝たいと思えば二度寝するし、長風呂するときもあれば、模様替えするときもある。根がインドアなので、実際はどこかに出かけることはほぼなく、どうやったら1日外に出ることなく楽しめるかを考えることが多い。


 お昼ご飯は好きなものを食べる。無類の小麦粉好きなので私はたいていパスタを作って食べる。健康とかカロリーとかあんまり気にしない。(気にしろ…)誰かと食べることはほぼなく、一人で食べたいものを食べる。


 お昼からは基本的に受け身の時間になる。(おなかがいっぱいということもあり…)前日に買ってきた本を読んだり、ネットフリックスを見たり、推しの映像を見たりするのだ。途中で寝落ちすることもあるが、たいてい16:00ごろまでゴロゴロタイム。人から見たらただただ自堕落な時間なのだが、私には至福なのだ。


 そうして16:00頃になると、「やばいな、もう夕方だ」という気持ちになり、趣味の韓国語の勉強をする。謙遜でもなんでもなく、ただ事実として全く進歩しない韓国語なのだが、K-POP界に推しを持つ私としては、どうにかして推しの言葉を理解したいという、少々気持ち悪い願望だけで、なぜかやめることなく続いている。


 勉強の集中力が切れたところで、お風呂に入る。明るい時間に風呂に入るということが私の休みポイントの一つでもある。同じお風呂でも、明るい時間に入ると「あー今、私休んでるな」と感じられるのだ。


 その後は簡単な夕食をとって、いつも通りの夜を過ごす。夜になるとすでに翌日の仕事モードになっていることが多く、スイッチが入って仕事をする日もあれば、次の日の準備をして早めに寝ることもある。


 こうして全力で休む日は終わる。少し前まではこういう地味な1日だと「せっかくの休みなのに何もしてない!!もったいない!!」と思っていたけれど、最近では全力で休むことができた自分に満足している。


 こうして文章に書いてみて思ったけど、私は筋金入りの休み下手のようだ。



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