第2話 意外な関係
私の家を超えてすぐ。
その子の家はあった。
「着いたよ。」
その子が指差した先は、私の家の3つ横の家だった。
もう太陽が落ちて暗くなった今、私は家にかえれたんだ。
「あーちゃん!!」
お母さんだ。
やっとお母さんに会えたんだ。。
そこで私の意識は途切れた。
「…ん!」
「…ちゃん!」
「あーちゃん!!」
「あ、、」
お父さん!あーちゃんが起きたわ!
と、そんな声を聞きながら私はまだ意識がもうろうとしていた。
「お腹すいた…」
そう呟くと、なにかあったかいものが目の前に差し出された。
チャーハンだった。
私はものすごい勢いで食べた。
これほどチャーハンを美味しいと思ったことはなかった。
「ごちそうさま。」
食べてまたベットに入った。
ずっと考えていた。
私を助けてくれたのはだれだったんだろうって。
「またあしたでもお母さんにきこう。」
そう思って、わたしは寝た。
「ん…。」
私はあったかい日ざしに起こされた。
ゆっくり寝たせいか少し元気になっていた。
「おはよう。」
お母さんは朝ご飯を作っていた。
「昨日あーを助けてくれたのは誰だったの?」
フライパンを片手に目玉焼きを作っているお母さんにそう聞いた。
「あー、そうね。
あーちゃんは会ったことがなかったのね。」
どうやら、お母さんはその子を知っているらしい。
まぁそりゃ、隣の隣の隣の子だもんね。
お母さん同士でつながりがあるみたい。
「あの子は優人くんっていうのよ。
あとで一緒にお礼言いに行こっか。」
「うん。」
私は急いで目玉焼きを食べ、お茶を飲んだ。
「お母さん、早く行こっ!」
お母さんを急かし、靴をはいた。
一刻も早く優人くんに会いたかった。
「じゃ、行こっか。」
「うん!」
ピンポーン、ピンポーン。
〜はーい〜
「あ、山崎さんのおかあさんですか?」
〜今出ますね。〜
ガチャ。
玄関の扉が開いて
「すいません。昨日助けていただいて。。」
「あっ!この子が朱音ちゃん?
かわいー!」
「おかーさん、どしたの?」
奥から優人くんが出てきた。
「あ、あの、昨日助けてくれてあり、がと。」
「うん!
お前朱音っていうのかー」
「優人くんっ…だよね?」
「そう!よろしく。」
「よろしく!」
なんでかわかんないけど優人くんとは話せた。
話してて楽しかった。
また話せたらいいな。
そう思いながら、優人くんに手を振って家に帰った。
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