資格はないけど生きていかねば
Z「?」
A「確かに読者にとって(フィリップ・)マーロウ(註 ハードボイルドといえばこの人というキャラクター)は魅力的でしょう。でもマーロウに近づく女はやつが魅力的だから近づくんじゃない。女性たちがややこしい事情を抱えているからマーロウに近寄るんです。というか物語が要請するんです。作劇上の都合で依頼人やその周辺の女性は探偵に接近しないといけない」
Z「そうしないと抱えている秘密を打ち明けられることが不自然になるのか」
A「ある時期までのハードボイルドが描く主要女性キャラってメンヘラばっかりじゃないすか?」
Z「面白いけど、横溝賞もラノベも関係なくなってきましたね」
A「戻りますか」
Z「どうしますかね。少し続けましょう」
A「マーロウは仕事だから仕方なくメンヘラたちをかまっているんですよ。まぁ優しくなければ生きている資格がないとかいうくらいだからメンヘラにも優しいのは事実ですけど」
Z「お互いによく知らないで語るのもあれですが、ラノベの男の子はなぜモテダスノ?」
A「カタコトニナッテマスヨ。リユウナンカナイヨ。アルトスレバモテナイトサクヒンガウレナイカラデスカネ。オハナシガハジマラナイカラ。ジケンガオキナイトミステリガハジマラナイノトオナジダコトッス」
Z「そうか、急にモテだすことで物語が動き出すのか」
A「一応、創作論めいてきましたね。横溝賞関係ないすけど」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます